Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録
1996.4.20
4ヶ月を要して開発した新鋭機、YMS-09、ドム。
嘗てオデッサで黒い三連星が駆ったのから初め、度重なる改良のお陰で終戦迄使用された機体である。
この機体の特徴は重装甲なのに機動力もあり、さらに攻撃力もある。ということ。
この特徴のお陰で終戦迄前線で使用されたのだろう。
この機体を扱えるパイロットはまだ、あまりいないと思うがテストパイロットを志願してくれた人がいた。
名を鷲谷秀人中尉。
僕の元いた世界のワシヤ中尉にそっくりだが、他人のそら似である。
それにしてはかなり性格も似ているのだが。
「へへへっ、自分がこいつを正式採用にさせてやりますよ!」
・・・元々内定しているのだが。
とにかく、彼にテストパイロットを頼むことにした。
1996.4.23
今日はYMS-09の運用試験であり、試験場である御殿場軍事演習場はかなりピリピリしていた。
今回の運用試験はこうだ。
フィールドは荒野で敵はMS-06、S型が1、J型が3、C型が2、K型が1と7対1の戦局下で、どれほどの性能を発揮できるか、というもの。
白昼、春とは思えないほどの炎天下での模擬戦が始まろうとしていた。
こちらの世界に来て1年以上経つが、これほど暑い、と思ったことはない。
MSの冷却機構が壊れなければいいのだが。
作品名:Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録 作家名:mkmk0829