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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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1996.7.28
正式にMS-07B3を採用するにあたり、斯衛軍は3つのことを課題に出してきた。
1優れた運動性能であること
2汎用性に優れていること
3武御雷を越える性能であること
要するに武御雷相手に模擬戦をしろ、ということである。
しかし、困ったことにMS-07B3に乗る兵士がいない。
ということは・・・
「僕が乗るしかないのか・・・」
やむを得ないことではあるが、かなり困っている。
唯一の救いは模擬戦を行うのは来年1月であるということだけ。
自分はMS搭乗経験があまりにも少ない。
ソンネン少佐に教えてもらおうにも彼は衛士学校の教官であるため時間がない。
・・・どうしたものか。
「ふっ、困っているようだな。技術屋」
聞いたことのある声が後ろから響く
振り返るとそこには
「久しぶりだな。オリヴァー・マイ技術中尉」
ア・バオア・クー攻防戦で友軍機をかばい、戦死したはずのヘルベルト・フォン・カスペン大佐がそこにいた。
「か、カスペン大佐っ!?」
「ふっ、久しいな。若造」
「ご無事でなによりです!しかし・・・なぜこちらに?」
「わからぬが、撃墜されたと思ったらこちらに来ていた。もちろん、ゲルググと共にだ」
つい先日、こちら側の世界に来たらしい。とりあえず、再会できてよかった。
「で、だ。貴様はMS操縦をしたことがないらしいな」
「は、はい・・・」
「実機総稼働時間は!」
「!10時間ほどであります!」
「シュミレーターは!」
「17時間ほどです!」
「実戦経験は!」
「ア・バオア・クー攻防戦で4時間ほどです!」
「よし、では私が訓練の教官をしてやろう」
「はっ!ありがとうございます!」
思わぬ幸運があったな。本当によかった。
カスペン大佐による地獄のMS訓練は凄まじいものだった。
朝からシュミレーターで訓練、昼は実機訓練、夕は戦術講習。
お陰で新型機開発は夜間にやるしかなくなったが、数ヵ月のうちに僕の技量はかなり上がった。
年末にあった総合戦術訓練ではソンネン少佐、カスペン大佐を遥かに越えるスコアを叩き出した。
もちろん本職の新型機開発もきちんと行った。
MS-06の高機動型R-2兵装の開発、さらにビーム兵器の開発計画、暁光計画を提案した。
この計画は1998年初頭までに渡り続けられ、MSに限らず通常陸上戦力にもビーム兵器を使用できるようにしたため、戦術もかなり変わり、防衛線を構築しやすくなった。
そして年が明けた・・・・・