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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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第5話 青光は雷をも呑み込んだ(後編)


僕は今、今日の模擬戦で使用するMS-07B3 グフ・カスタムの整備を行っている。
OSのチェックにセンサー、計器の確認、燃料の確認等をしている。
「・・・・・」
「あのー・・・」
ふと、声をかけられた。この声は・・・
「唯依ちゃん?」
「あ、お邪魔でしたか?」
「いや、全然。でもどうしてここに?」
「あ・・・あの・・・MSをこの目で見てみたくて・・・」
オドオドしながら話す唯依ちゃん。
何とも可愛らしい。
「ああ。全然いいよ。だけどあまり触ったりはしないでね」
「はい!ありがとうございます!」
礼儀正しい。さすがは名家の出だ。
「でも・・・なんでご自分で整備をなさるんですか?」
意外なことを聞かれた。
「それはね、僕はデスクワークよりかはこっちの方が性に合ってる気がしてね」
よくよく考えれば技術士官学校の時も毎日のように訓練用のMS-06をイジくってたっけ。
「成る程・・・」
「・・・・・」
静寂の時間が流れる。
聞こえるのは僕の整備する音と唯依ちゃんの歩く音だけ。
そしていつの間にか整備は終わってしまった。
「よし、整備完了」
「・・・・・あの!」
いきなり唯依ちゃんが声をあげた。
「なんだい?」
「あの・・・さすがに負けたりしないです・・・よね?」
唯依ちゃんは大丈夫かな?と心配そうな目で僕を見つめている。
「負けるわけないよ。どんなに相手がよかろうと全力で当たれば負けるはずない
これは第603技術試験隊にいたときに痛感させられたことだ。
「ですよね・・・頑張ってください!」
「勿論だよ」
そして僕は唯依ちゃんと指切りをした。