新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第54話
更にドライアスは舞い上がり、上空からデス・キャノンを眼下の市街地に向けて発射した。狙いはヘルトルーパー部隊、市民、建造物・・・・街にある全てのモノだった。
ドライアス 『更なるマイナスエネルギーの蓄積を・・・・!!!!』
ヴィヴィヴィ・・・ギヴァギャゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
迫り来る悪魔のビーム過流。直撃を喰らった地表が、ヘルトルーパー部隊ごと街を削り去るように砕き、激しい破壊を広める。
ゴゴゴアアアアアァァ・・・・ディギャヴァガシャアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
ドライアス 『更なる破壊を・・・・・!!!!』
ギュヴァギャズダシャアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ・・・・・・
ドライアスはデス・キャノンを放ちながら空中を360度回転。次々とヘルトルーパー部隊が巻き込まれ、更なる破壊が拡大。ドライアスを囲むように炎の柱が巻き起こる。
ヴァギュリドォギャズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
燃える夜空に浮かぶドライアス。眼を光らせて、不気味に呟く。
ドライアス 『更なる絶望を・・・・!!!!』
そして、偶然目が合った隊長機の機体に一気に急降下する。ドライアスの狂気が襲い掛かる。
ギュゴアアアアアアアッッ・・・!!! ズグシャアアアアアアアンッッ!!!
デスブレードがヘルトルーパーの胸部に突き刺さる。ドライアスはそのまま持ち上げ、デビルフォーンをえげつなく発動させる。木っ端微塵に機体が爆砕した。
キュギギギィィィ・・・・ヴァオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!
ヴヴァダルギャガアアアアアアアアアアンッッ!!!
一方、お台場では無数のフジツボのような黄色い皮膚を持った巨大デストリアンが出現していた。もう一つの両腕はあの「ロックマン」のロックバスターのようになっている。ゴーグル状の眼を光らせてゆっくりとテレビ局を目指して進撃する。
D‐28 「・・・・・!!!」
お台場の象徴の一つの大観覧車が鮮やかに光っていた為、D‐28の眼に止まってしまった。ロックバスターのような腕を大観覧車にかざすD‐28。次の瞬間、ビームではなく、眼に見えない何かが大観覧車を破壊した。
ヴィヒュボッッ・・・・・・ヴァガダアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
大観覧車は一瞬で鉄屑へと変貌した。多くの乗客の命が消えうせる。巨大な空気砲が撃ち放たれたのだ。そのまま突き進み、お台場のテレビ局の向こう側からヌッと姿を見せるD‐28。大衆がこれを目撃し、一斉に悲鳴を上げる。
メガネの少女 「きゃあああああ?!!」
関西弁の少女 「はあああああ??!なんや、あのごっつい怪物っっ??!」
おそらくこちらへと越してきたのだろう、関西弁の少女とその連れのメガネをかけた少女が突然の事態に恐怖する。更に恐怖に拍車をかけるように大きく咆哮する。
D‐28 「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
宇宙勇者達はかつてない強敵を前に倒れようとしていた。フレイムソードが破壊され、眼光を完全に失って倒れているファイバード。その身体はズタボロなまでに破壊されている。
ヴィラーダロボ01に蹂躙され続けるキングエクスカイザー。瀕死の重態に陥ったマイトガインを抱えて飛ぶジェイデッカー。各地に現れ始めたC‐08との戦闘に奮闘する轟龍とサポートチーム。救助で手一杯のダグオンチーム。孤軍奮闘を続けるグレンラガン・・・。
ドライアスは圧倒的な力を持って蹂躙を続けつつ、C‐00の許へと向かう。D‐27は都心方面を目指しつつゆっくりと歩を進めていく。
混沌が混沌を呼び、絶望が絶望を呼ぶ。時間を追うごとに夜明けが遠のいていく・・・朝は果たしてくるのだろうか・・・。
今は憂いしか見えない。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第54話 作家名:Kブレイヴ