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Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998

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「く・・・そんな命令・・・遅ぇよ」
乗機の暁も大破し、己も吐血している松口は笑いながら宣言を聞いていた。
「ま、そんな命令を聞かなかったからデータをとれたんだろうがよ・・・」
なんとか生きているコンピュータを使い、データを送信する松口。
「さて、中将には悪いが、命令を破らさせて頂こうかね・・・」
自爆シークエンスを起動させる松口。
「へっ・・・貴様らも道連れだぜ、侵略者ども」
暁に群がるBETAに向かい、中指を立ててツバを吐く。
その刹那、暁はまばゆい光とともに消滅した。

『中将・・・最後の部隊の撤退を確認しました』
「御苦労」
『・・・御武運を』
「・・・さてと、若者たちに未来を託すとするか」
齋藤中将は目の前のキーボードにパスワードを入力する。
「どうも、こういうものには慣れないものだな・・・」
慣れない手つきながらも、パスワード入力を完了させる。
そうすると、目の前に鍵穴が飛び出す。
その鍵穴に首にかけた鍵を差し込む齋藤。
「この基地には旧世代の気化爆弾やナパーム弾が多数ある。これを使って帝都進行の"時間稼ぎ"とさせてもらおう」
そして、その鍵を回した。
「再び、子供達が外で元気で遊べる世になることを願う・・・」
その直後、北九州は焦土と化した。
・・・多数のBETAを巻き込んで。

1998.6.17 MMS-07P 評価試験終了
同日 テストパイロット、松口・P・慶吾 少尉 戦死。
作品名:Muv-Luv MSigloo 2 黙示録1998 作家名:mkmk0829