こらぼでほすと 厳命6
「・・・あー・・・その・・・いろいろとあったとか? 」
「敵だった。」
「・・うん・・・それは聞いた。でも、最終的にリジェネは、ティエリアを助けてくれたんだろ? 」
「助けたけど、その前に強烈なことがあったから逢いたくない。」
その強烈なことを問い質してみたいのだが、ニールは言えなくて黙り込む。敵だった相手なのだから、いろいろと仕掛けられているだろう。だが、最終的に共闘したのだから、そこまで毛嫌いしなくてもいいだろうに、とは思う。
「・・・・あんたには言うなって言われた。」
「・・うん・・・」
「俺の恋人はイノベイドだった。」
「は? 」
「二個一の相手に操られて、俺を殺そうとした。本来は、俺が始末することだったが、できなくて刹那がやった。」
「・・・・・・・」
「だから、当分、イノベイドとは会いたくない。」
さらりと問題発言をかまして、ライルはニールを見る。びっくりして言葉が出てこないのか、ライルを見上げている。
作品名:こらぼでほすと 厳命6 作家名:篠義