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ストライクウィッチーズss集vol.2

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ジョージ「501について調べてほしい?」


西暦1995年・夏。リベリオン。

真夏の暑い太陽の光が照りつけて、肌を焼いていく感覚を感じていた。

俺はジョージ・ハワード。リベリオンの戦場ジャーナリストだ。
と言っても最近はネウロイがいないから仕事もあまり無く、副業の方に専念していたりする。
最後に取材に行ったのは1991年の湾岸ネウロイ戦争の時だ。

そんな風に日々を過ごしていた自分だったが、ある日副業で通っている会社の同僚からこんな話を振られた。

ジョン「なぁ、ジョージ」

ジョージ「どうした、ジョン」

ジョン「第501統合戦闘航空団について何か知らないか?」

ジョージ「501?」
501といえば先の大戦中、何度もネウロイの巣を撃破したことで伝説となった部隊で、今やその部隊の名を知らぬ者はいないくらいだ。

ジョージ「どうして急にそんなことを?」

ジョン「実はうちの娘が学校の課題で大戦中のことについて調べることになってな。戦場ジャーナリストのお前なら何か知ってるんじゃないかと思ったんだ」

ジョージ「なるほど。わかった、何かないか調べてみるよ」

ジョン「ありがとう、よろしく頼む」
501か。俺もあまり詳しく調べたことは無いな…。

次の休み。
俺はリベリオン陸軍の基地へ向かった。戦場ジャーナリストなんてやってると、軍にもコネみたいのが出来てくる。しかも色んな人間と顔見知りになるから極簡単な手続きで入れるようになった。

?「あら、ジョージじゃない。久し振りね。調子はどう?」

ジョージ「やぁ、クレア。まぁ、ぼちぼちだよ」
入って早々に声をかけてきたのはクレアという女性だ。彼女はウィッチで階級は少佐だ。この基地で副司令を務めている。年齢的には俺の方が全然上なのだが、俺が気にしなくていいと彼女に言っておいた。

クレア「いきなり来るなんて驚いたわ。今日はどうしたの?」

ジョージ「知人から第501統合戦闘航空団について調べて欲しいと言われてな。軍なら何かしら詳しく書いた資料があるんじゃないかと思って来たわけだ」

クレア「そう。なら、資料室に案内してあげるわ。ついてきて」
歩き出すクレアに俺はついていく。程なくして資料室についた。

クレア「自由に見て良いわよ。何か言われても私の権限ってことにしておくから」

ジョージ「いつも済まないな。助かるよ」

クレア「いいのよ。口うるさい司令とは違うんだから」
本人がいないのをいいことに彼女は言い、互いに笑いあう。だがしかし、本当にクレアには助けてもらうことが多い。以前、ここの基地司令に呼ばれた時は延々と愚痴を言われて嫌になったからな。

クレア「それじゃ、私は行くわね」

ジョージ「ああ。ありがとう」
クレアを見送り、再び資料室に入る。
ジョージ「さて、それじゃ…」
資料が入った箱が積み上げられた棚に目を向ける。501の資料は…っと。

ジョージ「おっ、あったぞ」
1つの箱を降ろす。そしてそれを机へと運ぶ。中からファイルを取り出して開く。
まず目に入ったのは501の成り立ちだった。…なるほど、結成された頃はほんの数人しかいなかったんだな。
カールスラント勢が三人か。バルクホルン、ハルトマン、ヴィルケ。いずれもエースだな。扶桑から一人、これは今なおその名が知れ渡っているサカモトか。
それからオストマルクのラウラ。それとガリアからサカモトがスカウトしてきたというクロステルマン。
程なくしてラウラが抜けて今度はオラーシャのリトヴャク、スオムスのユーティライネン、ロマーニャからルッキーニ、リベリオン陸軍からイェーガーが配属されたのか。
その後、ブリタニアからビショップとまたサカモトがスカウトしてきた扶桑のミヤフジが入隊して501の全員が揃った訳だ。

ジョージ「結成だけで、こんな経緯があったんだな」
続けて資料を開く。
ブリタニアに設置された基地で彼女達はネウロイとの戦闘を開始した、とある。ガリア方面からのネウロイに対抗するために作られたのだった。まぁ、これくらいは学校の歴史の授業でも習った。
そして、ここからだ。1944年7月。

ジョージ「人型のネウロイ…?」
そんなのが存在していたのか。このネウロイは人類に対して友好的で最初にミヤフジが接触したとあるな。だがこの時は信じる者は当然ながらおらず、ブリタニアのマロニーがウォーロックという可変型機動兵器を引き連れてきたことで501は一時的に解散になったのか。
そしてウォーロックの暴走があり、501が再結集してウォーロックを撃破、ガリアを解放したわけだ。
しかしこのウォーロック…気になるな。
資料を探す。と、先程の箱のすぐ近くに別の資料が入った箱があった。それを取る。
中には予想通り、ウォーロックに関する資料が入っていた。ウォーロックはネウロイのコアを使用した世界初の自立機動兵器であり、機動性の高い飛行タイプと攻撃に適した人型タイプの可変機能を備えている。初出撃の際には、飛行タイプでは同時に出撃していた501のウィッチ達を易々と追い越し、人型タイプではその場にいたネウロイをレーザーで瞬く間に撃破してしまったという。……ウォーロック、とんでもないな。

501解散後に基地を占拠して使用し始めたマロニーは、このウォーロックの力を次代を担えるものと判断、戦果を挙げさせるためにウォーロックを出撃させる。が、現実はそう上手くいくものではなかったようだ。
その日はガリア解放作戦を行うはずだった。マロニーはウォーロックを出撃させた。数の上で上回るネウロイに対し、ネウロイを統制下に置くコアコントロールシステムを作動させようとした。しかし、ウォーロックのコアコントロールシステムの調整が上手くいっていなかった。そして歯噛みする間にウォーロックは他のネウロイを統率下においた。
ネウロイを統制下に置いた後、ウォーロックは暴走を開始する。周囲のネウロイを統制下に置いたままで扶桑の空母『赤城』を母艦とする艦隊に急襲をかける。そこで扶桑に戻るため乗り合わせていたミヤフジが赤城を防衛するために空へ上がる。
その頃司令部ではヴィルケやバルクホルン、ハルトマンらがマロニー達を押さえつけていた。その後、彼女らはストライカーを取り戻す。
そしてミヤフジが防衛を開始したしばらく後、次々と501のウィッチーズが駆け付けてきた。
しかし奮闘虚しく、赤城は沈んでしまう。さらに沈んだ赤城に暴走したウォーロックが合体することによって1つになってウィッチ達に襲いかかる。
ミヤフジ、ビショップ、クロステルマンの三人が他のウィッチの援護を受けて赤城内部に侵入する。最奥部でコアを見つけたミヤフジは、自らのストライカーを使ってコアを破壊、赤城を破壊した。
そして、これを以てガリア上空のネウロイの巣は消滅、1944年9月にガリアは解放された…とあるな。
ふむ、やはり大まかな所は学校の授業でやるものばかりだ。ウォーロックについてくらいか、有力な情報は。
他にも資料を探す。と、また1つの資料に目が止まる。

ジョージ「シャーロット・E・イェーガー、か」