ストライクウィッチーズss集vol.2
エーリカ「頭痛い…」
エーリカ「うー…」
バルクホルン「ハルトマン、いつまでそうしているつもりだ?」
エーリカ「だって、頭痛いし吐き気はするし…」
バルクホルン「私は昨夜、飲みすぎだと言ったはずだ。全く、年明けだとはいえ調子に乗って夜通し飲んでるからそうなるんだ」
エーリカ「どこか行くの?」
バルクホルン「少し出てくる。お前はニシンの酢漬けでも食べて大人しくしていろ」
エーリカ「あれ嫌い」
バルクホルン「…もう知らんぞ」バタン
エーリカ「…」
エーリカ「水…もう無いや」
キッチン
エーリカ「水…水…」
芳佳「エーリカさん、顔色が悪いですよ?」
エーリカ「宮藤…水、ちょうだい」
芳佳「あ、は、はい!」
エーリカ「」ゴクゴク
芳佳「すごく具合悪そうですけど、大丈夫ですか?」
エーリカ「大丈夫大丈夫。ただの二日酔い、だから…」
芳佳「二日酔いですか…。あ、そうだ!」
エーリカ「?」
芳佳「これ、どうぞ」
エーリカ「これは…ウメボシ、だっけ?」
芳佳「そうです。扶桑では二日酔いの時、梅干しを食べるんですよ」
エーリカ「ふーん…」パク
エーリカ「ッ!!」
エーリカ「すっぱ!」
芳佳「あはは…梅干しですから」
エーリカ「ニシンの酢漬けが比べ物にならないかも…」
ルッキーニ「お腹減った~…」ガチャ
芳佳「ルッキーニちゃん。お夕飯はもう少しだから待っててね」
ルッキーニ「うん…」
シャーリー「ルッキーニ。だからまだ早いって言ったろ?」
芳佳「あ、シャーリーさん。お疲れさまです」
シャーリー「お疲れ。っと、エーリカ。具合悪そうだなー。大丈夫か?」
芳佳「それが二日酔いみたいで」
シャーリー「二日酔いか~。私はまだ経験無いからわかんないけど、キツいらしいな」
エーリカ「…」
シャーリー「あー、こりゃ重症だな。ちょっと待ってな」
シャーリー「ほい、お待たせ」
エーリカ「これは…?」
シャーリー「生卵入りのトマトジュースだ」
エーリカ「…何の罰ゲーム?」
シャーリー「失礼だなー。リベリオン流の二日酔いの民間療法だよ」
エーリカ「いや、無理だよ。これ飲むのは」
シャーリー「せっかく作ったんだから飲んでみなって」
エーリカ「…」
エーリカ「」ゴク、ゴク
エーリカ「…」
シャーリー「どうだ?」
エーリカ「う、うん…。特に、何も…」
シャーリー「そうかー。まぁ、民間療法だから絶対って訳じゃないしな」
サーニャ「おはようございます」
芳佳「あ、サーニャちゃん。おはよう」
エイラ「私もいるぞ」
芳佳「エイラさんも、おはようございます」
サーニャ「ハルトマン中尉、何だか具合が悪そう…」
芳佳「うん。二日酔いみたいで…」
サーニャ「二日酔い…お酒を飲みすぎたってこと?」
芳佳「うん」
サーニャ「エイラ、シラカバの枝ってあった?」
エイラ「シラカバ?うーん…そんな一杯はないけど、何本かなら持ってきてるゾ」
サーニャ「それなら大丈夫。ハルトマン中尉、ついてきてください」
サーニャ、エイラ「」テクテク
エーリカ「?」テクテク
サウナ
エイラ「で、サーニャ。どうするんだ?」
サーニャ「この枝でハルトマン中尉の体を叩くの。こうすると毒が早く抜けるって聞いたことがあるから」ペシペシ
サーニャ「」ペシペシ
エーリカ「…」
サーニャ「」ペシペシ
エーリカ「ん…ちょっと気分が良くなって来たかも…?」
サーニャ「」ペシペシ
………。
夜。
バルクホルン「ハルトマン、体調はもういいのか?」
エーリカ「うん、やっと良くなったよ」
バルクホルン「そうか。これに懲りたら、少しは酒を控えるんだな」
エーリカ「えー」
バルクホルン「えー、じゃない!」
完
作品名:ストライクウィッチーズss集vol.2 作家名:Dakuto