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Muv-Luv A Lost Human ~消えたはずの男~

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第0話 蒼き流星の失墜


1998.7.2 伊豆諸島 三宅島
Side 香月夕呼
「・・・・・」
白衣を着た女性、香月夕呼は絶句していた。
「なんでこんなところに墜落してんのよ・・・」
三宅島のほぼど真ん中にそびえたつ雄山の中腹部に本来はあるべきではないものがそこにあった。
「MS-11、アクト・ザク・・・」
MS-11、アクト・ザク。
MSの祖、ザクの名を冠していながらもその性能はザクの数倍にも値する。
しかしその機体はMS開発の祖、オリヴァー・マイ大佐しか受領していない。
これがどういうことを意味するのか、答えは簡単。
この機体のパイロットはオリヴァー・マイである。ということ。
「でもマイはデカブツに乗って死んだんじゃ・・・?」
香月は前、マイにミノフスキー物理学に関して教授してもらった経験がある。
一応知り合いである上に、日本人である香月にもマイ行方不明との報はうけていたのである。
念のため、コクピットのハッチを開く。
「・・・・・わお」
そこには頭から血を流し、いかにも重症のマイがいた。
「とりあえず助けないとね・・・」
香月はマイを近くにある国連軍の研究施設に運び込んだ。

Side ???
「うう・・・」
目を開くと俺は見知らぬベットに横たわっていた。
しかし、ここで俺は何か違和感に気がついた。
一つは頭を割るような痛さがあるということ。
そして自分が誰で、どこ出身なのかわからない、ということ。
「お目覚めのようね」
ふと気がつくと、部屋のドアのところに女性が立っている。
「あの・・・どちら様ですか?」
「え・・・・・?」

Side 香月
「あの・・・どちら様ですか?」
「え・・・・・?」
何よ!私がせっかく助けてあげたっていうのにコイツは私を忘れたっていうの!?
信じられない!
「あ・・・俺、自分が誰なのかわからなくて・・・」
「・・・マジ?」
「ええ。大マジです」
この瞬間、私にイイことが思いついた。
「はぁ・・・いい?あんた、行方不明になってたのよ?」
「・・・・・え?」
「ごめんなさい・・・見つけてあげられなくて・・・」
とっさにマイに抱きつく私。
「え?あ・・・うん・・・ありがとう・・・夕呼」
「ッ!////」
やばい、こんなイケメンに抱かれながら名前呼ばれるなんて・・・
「・・・・・」