Muv-Luv A Lost Human ~消えたはずの男~
Side マイ
まったく、香月夕呼は相変わらずのようだな。
前々から僕を誘惑してきていたがまさかここまでするとは・・・
とにかく早く唯依ちゃんたちのところに戻らないと・・・・・
~回想~
1998.7.1
「くそ・・・・・!」
僕はビグ・ラングを自爆させる形でなんとか生き残っていた。
しかし、頭から血を流している。
しかし既に帝都は壊滅し、人はいない。
BETAは今頃、東海地方まで侵攻しているだろう。
「このまま死にたくない・・・!」
ふと嵐山補給基地があったところを見ると、そこには自分専用のMS-11が横たわっていた。
「ああ・・・これは・・・!」
運命だ、まだ僕は生きられる!
そうして一心不乱に飛んでいたら気を失い、香月に助けられた。ということだ。
そういえば、香月は国連軍の佐官だったな・・・
あ、あれ?なんか眠たくなってきたな・・・・・
とにかく今は寝るか・・・・・
おや・・・すみ・・・・・
Side 香月
「・・・・・」
「zzz・・・・・」
マイが寝たのを確認し、彼を運び出す香月。
「さぁって、アンタは私のものになってもらおうかしら・・・?」
そう言い、マイをあるカプセルの中に入れる。
実はこのカプセルは、香月が作り出した人間の記憶中枢を書き換えることができるものである。
「そうねぇ・・・・・とりあえず
私の彼氏ってことにしようかしら♪」
その笑顔はとても策士面だった・・・・・