とある転生者の話(第一部)
第三話 バカをぼこぼこに
トレーナーズスクールの午後なぅ。
簡単なペーパー試験があったぐらいで、ライセンスはばっちりとれた。
強いて言うとすれば…
「どうしてこうなった?」
「なにひとりごと言ってるんだよ!ガキのくせに!」
目の前の7才児が言う。
いや、お前が言うなよ。
スクールのライセンスクラスはほとんどが7才以上の子だった。
そんな中ポツンと5才児が入って来てみろ。
そりゃあもう可愛がられた。特に女子に。
「お姉さんと一緒に勉強しようね!」とか
「アユムちゃんはどんなポケモンが好き?」だとか
「わからないことあったら私たちに聞いてね!」とか…。
まぁ、それに嫉妬したんだろうな。
ある男子が大きい声で言った。
確かあいつ…親がドラゴンタイプが好きでカッコイイって洗脳されてる(っぽい感じの)奴だ。
「ふん、ガキが。親のコネで入ってきたんだろ!」
まぁ、コネがなかったかと言ったらある。
だが、このクラスに入れたのは実力だ。
それをきちんと知っている女子たちが庇ってくれたんだが…
「じゃあ!レンタルバトルで勝ったら認めてやるよ!
ついでにこの『プレミアボール』もくれてやる!
負けたらオレに土下座だかんな!」
作品名:とある転生者の話(第一部) 作家名:紗雅羅