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機動戦士ガンダムRS 第2話 その名はガンダム

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ヘリオポリス近くでは、また1機のジンがユーピテルの120mmマシンガンに撃墜された。

           ※

 ヘリオポリス内では、避難命令が発動されてた。
(ヘリオポリス内の人々へ。
レベル8の避難命令が発動されました。
住民の方々は、お近くの避難用シェルターに避難してください)
 トールたちは、まだ空いてるシェルターがないか工場区を探していた。
すると目の前にオレンジ色のジンが落ちてきた。
それに続いてユーピテルも降りてきた。
「まだ続いているのか?」

            ※

 その大きな音は、しばしときが止まっていた少年達を現実に戻した。
ユーピテルは、すでに戦闘不可能なオレンジ色のジンにとどめを刺そうとしていた。
アスラン中尉は、モビルスーツの1機に乗り込んだ。
「もう誰も殺させない」
 すると通信が入った。
「やめろ、アスラン!
イージスは、整備すら終わっていないんだ」
 通信から整備員の声が聞こえた。
しかしアスラン中尉は、やめなかった。
「ラスティが殺され今度は、ミゲル中尉が殺されそうなんだ。
放っておけるわけないだろ!」
 アスラン中尉は、頭に血が上った状態だった。
イージスガンダムを起動させるとアスランは、フットペダルを全開にしてユーピテルにタックルをした。
そしてユーピテルを建物にぶつけた。

            ※

 ミゲル中尉は、自分の死の瞬間を感じていた。
ユーピテルが120mmマシンガンを引いた。
ミゲル中尉は、走馬灯を見ていた。
よく死の前に見るといわれるが現実に見るんだと感じていた。
しかしその直後イージスガンダムがユーピテルにタックルをした。
ユーピテルは、そのまま建物にぶつけられた。
「こちらミゲル・アイマン中尉だ。
『イージス』、パイロットは誰だ?」
 少々興奮した口調で聞いた。
「アスラン・ザラだ。
今のうちに逃げろ」
 頭に血が上っても冷静な判断をくだした。
仲間を思う気持ちは、かわらないのだろう。

            ※

 アイリス曹長は、少し興奮していた。
塗料が違う機体を専用機だと追い込んだからである。
彼女は、今回が初めての実戦である。
そこで専用機を撃墜できれば勲章をもらえるのは、間違いないだろう。
彼女は、120mmマシンガンを引いた。
コロニー内で機体を爆発させないようにコックピットを狙った。
その直後左側の異常を知らせる警告音が鳴った。
「何?」
すると灰色の機体がこっちに向かってきた。
ユーピテルの全身に搭載されていると言っても過言でもないスラスターならよけることもできた。
しかしそれができない。
そしてそのまま建物にぶつけられた。
一瞬しか顔を見れなかったが彼女には、その機体が何であるかすぐにわかった。
両目を持ちブレードアンテナを持った量産を前提にしていないため超高性能な性能を持った機動兵器だった。
「ガン・・・・ダム」
 彼女は、その姿に恐怖した。

            ※

 突然イージスガンダムは、片膝と片腕を突いた。
「アスラン!」
 ミゲル中尉からの通信が入った。
その声は、心配した声だった。
「この機体は、整備すら終わっていないんだ。
動かすのがいっぱいいっぱいだ」
 アスラン中尉は、困った声で答えた。
「バカ野郎!
その機体とお前は、俺たちにとって重要なんだ。
そのことを忘れたのか?」
 ミゲル中尉は、アスランを怒鳴りつけた。
「ラスティが死んだ。
中尉が駆る『ジン』の吹き飛ばされた左腕の下敷きになって。
私は、もう仲間を失いたくなんです」
 アスラン中尉の悲鳴とも近い叫びがジンの中に響いた。
「そうだったのか」
 自分のふがいなさで後輩を死なせてしまった。
ミゲル中尉の殺意は、ユーピテルから「ふがいない自分」へと変わっていた。
その直後ユーピテルは、体勢を立て直して120mmマシンガンをイージスガンダムに向けた。
アスラン中尉は、イージスガンダムのPS装甲を起動させた。
120mmマシンガンから弾が飛んできた。
しかし物理攻撃に絶対的防御力を誇るPS装甲は、傷ひとつついていない。

            ※

 (あのガンダムは、まだ完全じゃないの?)
 アイリス曹長は、ガンダムに恐怖していたが片膝と片腕を突いたガンダムを見てそう感じた。
(今なら私でも倒せる。
そうよ、ここで倒さなくちゃだめ!)
 アイリス曹長は、ユーピテルの体勢を立て直して120mmマシンガンを構えた。
目の前のガンダムの色が灰色から赤へと変わった。
かまわず彼女は、引き金を引いた。
狙うは、肢体である。
これは、無力にして鹵獲を考えていたからである。
しかしマシンガンが命中した部分は、傷ひとつすらできていない。
彼女は、次にコックピットを狙った。
しかしガンダムは、マシンガンが命中した衝撃でバランスを崩し建物に倒れただけでやはり傷ひとつできていない。
「どうして?」
 アイリス曹長は、選択肢を迫られていた。
このまま撤退するか援軍を呼ぶかビームサーベルを使うかである。
彼女は、ビームサーベルを使うことを選んだ。
いかにガンダムといえどビームサーベルを完璧に防御できるはずがないと彼女は、そう考えたからである。
120mmマシンガンを右サイドアーマーにマウントすると膝のユニットにマウントされているビームサーベルを抜いた。
一瞬サーベルが見えたがすぐに消えた。
これは、無駄なエネルギーを消耗しないようにリミッターがかけられているためである。

             ※

 アスラン中尉は、イージスガンダムの体勢を立て直そうと必死だった。
やっと立て直したころには、ユーピテルはビームサーベルを構えていた。
いかに物理攻撃に絶対的防御を誇るPS装甲でもビーム兵器には、無力である。
アスラン中尉は、イージスガンダムのビームサーベルを展開させた。
クローを発振源とするビームサーベルのため抜刀動作が不要というメリットは、あるがビーム刃が腕の延長線上に出力される為通常のサーベルとは用法が異なる。
整備不良のこの機体でも倒せる。
アスラン中尉は、そう確信していた。
ユーピテルがビームサーベルを展開できたのは、一瞬である。
おそらく故障したのだろうとアスラン中尉は、推測した。
アスラン中尉は、ユーピテルに切りかかった。
しかしそのサーベルが展開し互いのサーベルが交差した。
そして激しいスパークが発生した。
「こいつ、サーベル展開のエネルギーを極力減らすために切りかかるまでビームを形成させないようにリミッターが掛けられているのか?」
 やはり子供とはいえ「G」に選ばれたトップガンといえる。
抜群の洞察力を持つ。

             ※

 サウス中尉は、120mmマシンガンで迫ってきたブルドックを撃破した。
「本命は、どこだ?」
 サウス中尉は、ガンダムをまだ発見できていなかった。

             ※

 機体のバランスが悪いのかパワー負けをしている。
いつの間にかイージスガンダムの後ろには、トールたちが居た。
4人は、巨大な2体の巨人から眼が離せず逃げられなくなっていた。