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とある転生者の話(第二部)

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第九話 旅に出よう、そうしよう



ボクは10才を目の前に悩んでいた。
この世界には10才になると二つの選択肢が与えられる。
一つ、ポケモンの専門職に就く為に専門職養成学校に入る事。
医師、看護師、警官、ブリーダー、コーデネーター(コンテスト出場する専門の人、ボクの母さんはコレ)等はこちらに入る事が多い。
もう一つは…「旅に出る」事。
某アニメ主人公やゲーム主人公達の選択肢がそれだ。
この世界、なぜか十代の旅が許されているどころか推奨されているらしく、旅費がほとんどいらないと言っていいのだ。
町にあるポケモンセンターは旅館としての機能もあり、15才以下のトレーナーは一日三食付き(ポケモン分も含む)な宿泊費用が無料、15?20才は…忘れた、でもそれはもう安いのだ。
それどころか、15才以下までに旅に出ると申請すると準備資金として3000円+最低限の旅に必要な物の入ったバックパックも貰えてしまうという。
…え、なにこれもう旅に出るしかないじゃん。

「てなわけで、旅に出ようと思うんだ。」
「…アユム、いつも思っていたんだが、お前ホントに子どもか?」
父さんに疑われた。
ゴメン父さん、実は精神年齢だけならもう30才いきそうなんだ。
アラサーの女なんだよ、アラサー。
なにせ死んだのが20近くだからね。
「だって、調べたらこんなにイイ事ばっかあるんだよ?
今までの小遣いにお年玉は基本的に貯金してあるからいい感じに貯まってるから、準備資金は母さん達に譲ろうと思うし、最低限の物はバックごと貰えるんでしょ?」
ついでに小遣いは5000円程貯まってる。
ボングリ製ボールを買ったのが痛かった…。
あ、ハッサムはプレミアボールが気に入ったらしいからそっちに移したよ。
シンプルなのがいいんだって。
…え?どうやって移すかって?
ポケセンで手続きすればしてくれるよ?
ゲームと違ってポケモンが気に入らないとかやっぱあるみたいだし、そういうサービスがあるんだって。
ボクもプレミアボール好きだなぁ、よく10個ずつ買ったわ。

「まぁ…そうだが…」
「準備資金は貴方のなんだから、母さん達はいらないわよ?
貴方の人生を左右する旅なんだから、いくらでも出すわよ。」
「うーん、とりあえず、申請してからカバンと考えてみる。」
そう言って役所に向かった。