とある転生者の話(第二部)
只今連勝中。
え、賭け的な意味でもだよ?
途中からシルバーの顔が悔しさに歪んでたのが面白かった。
原作知識(笑)って感じだ。
「そんな、有り得ん…マダツボミの塔だからって…有り得ん…ありきたりすぎる……」
シルバーが独り言を始めた。
それでも弱点なのにほぼ無傷で一人勝ちしてゆくシルバースゲー。
「和尚さんなら他のポケモン使うんじゃない?」
確か初手ホーホーだったよな?
「そうじゃなきゃ笑えない。
それ以前にネタなのか!?このマダツボミ率は!?」
いいえ、仕様です。
最上階のお坊さん達もマダツボミしか出さないので黙ってしまったシルバーがやっと言った。
「………おい」
「なに?」
「もう和尚しかいないぞ」
「じゃあ賭け、ボクの勝ちでいい?」
「……何が欲しい」
「うーん、シルバーとか?」
「なっ!?」
「あ、君じゃなくてアクセサリーの方ね。
って何赤くなってるの?ねぇねぇ、なんで真っ赤なの?」
「ま…紛らわしいわ!!
お前その顔は分かっててやっただろ!」
あ、バレた。
こんだけニヤニヤすればバレるか。
「ったく、和尚倒すまでに考えとけ」
「ほーい」
と返事したつかの間。
「それは難しそうじゃのぉ」
と声がした。
そこには、ちっちゃなお爺ちゃんがニコニコと座っていた。
作品名:とある転生者の話(第二部) 作家名:紗雅羅