お願い
「 ―?・・!・・ ・く・・・!・・ ! ・君! る、君、ギル君!ギル君!!」
「・・・・!!!ッ―・・・はッ・・・・ぁ・・・・!!!!!」
強く肩を摑まれ我に返った。
イヴァンが酷い顔をしてこちらを見ている。
俺は窓の下で蹲っていた。
「ギル君どうしたの!?顔真っ青だよ?」
「―・・・ぃ・・ ヴぁ・・・・。」
「大丈夫。大丈夫だよ。もう大丈夫だから。ね?」
「お・・・、れ、俺は・・・・・!!!」
体がガタガタふるえだした。
妬み憎しみ恨み憎しみ嫉み嫉妬怒り
自分の中にこんな汚いモノがあったなんて。
まさか俺がヴェストに向ける感情にこんなオゾマシイものがあったなんて!
「あぁ ぁ ああぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
無償の愛は素晴らしいものだ
だから本当に次こそは
大事なヴェストにあげるんだ
今まで以上の酷い辛い痛い事を受け止めて我慢してイヴァンに尽くせば
それはそのままヴェストへの『ムショウノアイ』になるんだろう?
そう教えてくれたもんな?
そうなんだよな?
「 。 、 。」
そっか 良かった
これでやっと今度こそ今度こそちゃんとヴェストを愛してやれるんだ!
―イヴァン?
どうしたんだよ?そんなとこに突っ立って
お前がしてくれなきゃヴェストを愛せないだろ?
ほら
なぁ 早く
酷くして
愛させて