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世界一初恋 高x律 葛藤

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【SIDE 律x高野 ファイナル】 ---------------------------

「ハァー?何今更言ってんだ!泣きごと言う前にとっとと手を動かせ!」

ガチャンッ!

「高野さん、吉川千春との連絡が途絶えました。
 家宅捜査に行ってきます」

「高野さん!斉藤先生のところのアシが風邪でダウンしたって!どうする?!」

「印刷所行ってきます!」

「美濃!とりあえず印刷所の連中の口を塞いでおけよ!!」

「木佐!手当たり次第アシに連絡して斉藤先生のところに廻せ!」

丸川書店 エメラルド編集部では修羅場も修羅場
鬼さえも近づけないドス黒いオーラをかもし出していた

校了最終日の今日、原稿を落すことが出来ない状況下で、バイク便で届いた原稿に写植を貼り
次々に印刷所へ滑り込ませる

「手伝いますよ」
誰も近づけないエメ編へ一人の若者が声を掛ける

木佐から原稿を奪い、慣れた手つきでカッターを使い、写植を貼っていく
「り・・・律っちゃぁぁぁん!!!!」

顔面蒼白(でも肌つやピチピチ)の木佐は、隣の席に座った律に泣きながら抱きついてきた
「う・・うわっ!危ないですよ木佐さん。俺今カッター持ってるんですからね!」

その声に反応して、高野が顔を上げると、律が何事もなかったように座って作業をしている
目を見開いて驚いていると、井坂がヒョロヒョロと近づいてきた

「今日からエメ編に新人採用したから、後はよろしくな」
そう言って、固まってる高野の肩をポンポンと叩き、スタスタと部屋を後にする

我に返った高野はフロアーに響き渡る程の声で指示を出した
「木佐!泣く暇があったら手を動かせ!」

「小野寺!斉藤先生のところに行って原稿をもぎ取ってこい!」

「「はい!」」



無事(?)入稿完了したエメラルド編集部には、高野と律だけの二人になっていた
羽鳥、美濃、木佐は原稿を手に印刷所へ向かい、直帰していた

高野が机に突っ伏していると、律がコトンとデスクに缶コーヒーを置いた
「お疲れ様でした」

顔を上げた高野は律の手を取り「何で昨日話さなかった?」と尋ねた
そう、この修羅場中にも関わらず、高野は一旦家に戻り律と逢っていたのだ

律はクスっと笑いながら
「だって、事前にネタバレしたら驚かないでしょ?」

今朝の高野さんの顔面白かったなぁーとケラケラ笑う
そんな律を見ながら「帰るぞ。話しは家に着いてからだ」と言って腕を引っ張り部屋を後にした



食事も終わり、風呂に入ってサッパリしたところで、尋問タイム開始
律を膝の上に乗せ、ガッチリホールドし問いただす

「最初は丸川に戻る気は無かったんです。
 でも帰国後すぐに井坂さんから電話があって、俺は『休職中』だから戻ってこいって言われたんですよ」

「だったら何で直ぐに戻らなかったんだ?」

「諸事情・・・と言うか、小野寺側の後始末が微妙に残ってまして・・・
 てっきり大丈夫だと思って帰国したんですけどね。
 引き継いだ新しい社長っていうのが、これまた細かい方で・・・・」

手子摺ってしまいました。と肩を落とす

「本当はもっと早めに合流するつもりだったんですけど、
 結局ギリギリまで掛って、今日になりました。
 ごめんなさい・・・」
 
「いいよ。別に怒ってないし」

律はグイッと顔を上げて高野のを見る

「だけど、これだけは約束して」
高野は律の左手にある指輪を弄りながら話しを続けた

「これからは些細な事でもお互い隠し事せず話すこと」
約束して。そう言って、薬指にチュッとキスをする

「はい。政宗さん」
律も高野の左手を取り、薬指にキスを落す

二人だけの約束
これからの人生、何が起こるか分からないけど、これだけはハッキリ言える

-- 律、愛してる。一生お前を離さない

-- 政宗さん。俺も愛してます

end
作品名:世界一初恋 高x律 葛藤 作家名:jyoshico