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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第56話

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  第56話 「復活の夜明け」


  冴島に呼び出された要とジェイデッカー。冴島からまず現在おかれている状況の説明を受ける。

  冴島 「知ってのとおり・・・現在の状況は決して芳しくない。先ほど自衛隊から入った情報だが、所属不明の言葉を発する謎のロボットによってヘルトルーパー部隊が破壊されている・・・。」

  要 「謎のロボット?!!」

  冴島 「なんとも言えんが、情報によれば地球の兵器では考えられない黒いエネルギーを放っているようだ。」

  ジェイデッカー 『もしや・・・エクスカイザー同様、宇宙からの来訪者ですか?!!それも彼とは真逆の性質の・・・!!!』

  冴島 「・・・うむ。中には外国の侵略兵器と思っている者もいるらしいが、私はその地球外の侵略者の可能性が一番高いと思っている。C‐00を攻撃しようとする部隊を破壊していることから、デストリアンと何だかのかかわりがあるのかも知れん・・・。」

  この時、要はキングエクスカイザーからの言伝を伝えていなかったことを思い出した。早速謝罪しながらそのコトを述べる。

  要 「そのことですが、申し訳ありませんっ!!!エクスカイザーから得た情報を話すのを忘れていました!!!俺のミスですっ!!!」

  ジェイデッカー 『隊長?!』

  冴島 「?!どういうことかね?!」

  要 「はい・・・単刀直入に言えば、冴島警視総監のおっしゃるとおり、謎のロボットは宇宙からの侵略者です!!!その事をエクスカイザーから聞かされていました!!!」

  要は聞かされたことを全て話した。冴島は置いてあったコーヒーをすすり再び机に置いた。

  冴島 「・・・そうだったのか。となると、新たに現れたデストリアンも彼らの仕業ということか・・・??!」

  要 「十中八九間違いないと思います・・・現在そいつらはどういう状況で??現状的には轟龍達は他のデストリアン群の駆逐で手が空かない状況でして・・・。」

  冴島 「新型のデストリアン2体については先刻、航空自衛隊と横須賀の米軍が動いてくれたよ。足止め程度になってしまうが、八王子とお台場で戦闘機もしくは戦艦からの射撃による二点同時攻撃を行うそうだ。明朝まで攻撃を掛けるつもりらしい・・・。」

  ジェイデッカー 『もはや戦争ですね・・・災害からある意味での人災に切り替わってきているのでは??』

  確かにそうであった。だが、要はそれらも災害の類として捉えていた。

  要 「いや・・・確かに引き起こっていることは人工的だが、地球外からの侵略はどちらかといえば災害にも似ている。個人的な見解だがな。」

  冴島 「・・・・・むぅ・・・とにかく状況的な話はここで一旦止めよう。ジェイデッカーとマイトガインについてだ。先にジェイデッカージェイデッカーのブラックボックス、『バーニング・ハートシステム』について話そう。」

  要 「自分も幾度かジェイデッカーの極限状況の時に見ました!!一体なんです?!!」

  ジェイデッカー 『自分も自らの事なので知っておきたいです!!!』

  冴島 「いわば、隠されたジェイデッカーの潜在能力を100%引き出すシステムだ。出力と機動性がフルに発揮できるシステムだ。今回の戦いを見てこれを常時開放させる時が来たと見た。そこで、今日この場でシステムの開放作業を行おうと思う!!!」

  ジェイデッカー 『具体的に私はどうなるのですか?!!』

  冴島 「言ったとおりだ。単刀直入に言えば、今よりも超強くなる!!!グレート的にな。そしてそれ相応の新たな武装もある!!」

  ジェイデッカー 「グレート的・・・??」

  ひげをいじりながら冴島は言う。

  冴島 「そうなった時、ジェイデッカーはジェイデッカー・バーニアンとなる!!!ジェイデッカー・バーニアンだっっ!!!」

  要 「ジェイデッカー・バーニアン・・・。」

  冴島 「そしてマイトガインだが・・・状況的に見て超AIが著しく損傷を受けていたようだ。時間ごとにデータが消えて行っている感じだ・・・人でいうアルツハイマーや認知症のようにな。」

  ジェイデッカー 『そんな・・・!!!じゃあ、マイトガインは・・・!!!』

  要 「舞人・・・!!!」

  同じ超AIの仲間を持つ要には、今の舞人の苦しみが嫌というほど想像できた。ある意味で仲間との別れに相応する事態に見舞われているのだ。

  その事態を聞いて大阪を中心とした、マイトガインのメカニック達がヘリで駆けつけていた。早急に専用の機材を下ろして、マイトガインのヘッドユニットに繋ぐ作業が始まっていた。

  大阪 「自己診断機での解析が済んだら、早急に記憶修復プログラムを流す!!完全に修復させたら、データを取り込んで、新たな超AIユニットにデータを移すぞ!!」

  整備班 「はいっ!!」

  緊迫しているようでどこか余裕を持っているような強気の表情で大阪は作業に入る。コックピットへ入った大阪に、どうすることも出来ずコックピットで途方に暮れる舞人の姿が飛び込んだ。

  大阪 「舞人君っ!?」

  舞人 「大阪工場長!!マイトガインは、マイトガインの記憶は元に戻るんですよね?!!ね?!!」

  すがるように大阪に詰寄る舞人。大阪は混乱してしまっている舞人を落ち着かせた。普段は万能人間と思われがちな舞人が激しいまでにテンパッていた。マイトガインの記憶障害はそれ程の衝撃を舞人に与えていた。

  大阪 「舞人君!!まずは、まずは落ち着こう!!落ち着いて聞くんだ!!これから自己診断した後、マイトガインの消えた記憶を修復するプログラムを送る!!こういうときのために作っておいたプログラムさ!そしてその後、別の超AIユニットにデータを移す。そうすればマイトガインの記憶は無事に確保できる!!」

  舞人 「じゃあ・・・元に戻るんですね??!」

  大阪 「ああ!!時間はかかると思うがね。夜が明ける頃には終わる。」

  舞人 「ええ??!そんなに掛かるんですか?!!」

  大阪 「修復させていくには程度にもよるが、時間が掛かるんでね。そして・・・その時にはもっとスゴイヤツが来るっ!!!」

  D‐28への攻撃が始まる中、旋風時ドックでは新たなビークルが出撃を控えていた。それこそが大阪の言う「スゴイヤツ」であった。

  次世代型ロコモライザー・・・開発コードネーム、マイトカイザー。正式名称、グレートロコモライザーである。その後ろにはコンテナユニットが連結されていおり、左右にはライナーズの二号機が配置されている。

  そしてジェイデッカーにも整備班が集まり、バーニング・ハートの開放作業に入る。藤堂が一時的に超AIを停止させる。

  藤堂 「それじゃあ、ジェイデッカー。こっちもバーニングハートシステムの開放作業に入る!!作業終了まで超AIを一時停止するぞ。」

  ジェイデッカー 『了解!それではしばらく休まさせていただきます!』

  藤堂 「ああ!目覚めた頃には格段に性能と武装がアップしてるからな!!楽しみにしていてくれ!!それと要君!!」