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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第56話

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  要 「え?!」

  藤堂 「大至急レクチャーしたいことがある!!夜明けまでには覚えておいてもらおう!!Jトランスポーターまで来てくれ!!」

  要 「はい???」

  突然の藤堂の呼びかけに戸惑いつつも、要は藤堂と共ににJトランスポーターの中へ搭乗した。

  ジェイデッカーの作業光景をさわ子と吉崎がグランドの眩いライトに照らされながら見つめる。

  さわ子 「ジェイデッカー・・・どうなるの?あれは修理してるの?」

  吉崎 「これからパワーアップ作業するんだって・・・・きっとこれで今の状況打破できるかもね・・・ううん、絶対に打破できるっ!!」

  さわ子 「・・・・うん!でも・・・これじゃあ、当分の間は学校は休みになっちゃうわね。」

  吉崎 「サワちゃん・・・。」

  今回の一件でさわ子は、これまでのティータイムが出来ていた日々の何気ない日常の尊さを思い知っていた。かつてないハカイジュウ大災害は日常の平和を根こそぎ奪っていったのだ。

  さわ子 「あの日以降は、ティータイムが出来る日を過ごせて来た。けどもう街があんなことになったら今までのようにはいかない・・・今はハッキリとわかる。学校やプライベートの何気ない時間の一つ一つが平和だったって・・・。」

  さわ子の脳裏に軽音部メンバーをはじめ、初めて受け持ったクラスの生徒達の姿が過ぎる。途端に熱いものがこみ上げる。

  さわ子 「みんな・・・お願い・・・無事でいてっ・・・!!!お願い・・・!!!」

  吉崎は自然に涙を流し始めたさわ子をそっと抱き寄せてあげた。

  吉崎 「大丈夫・・・・大丈夫だって!うん・・・大丈夫!!」

  ぽんぽんとゆっくりとさわ子の背中を叩く吉崎。さわ子の憂いとは裏腹に、彼女のクラスメイト達は全員が各シェルターに避難して無事でいた。落ち込んでいたり、明るく振舞ったり、語らったり、皆色々な表情を見せていた。

  そんな中、澪が聡の乗ったグレンラガンと対面していた。グレンラガンに向かって叫ぶ澪。

  澪 「聡・・・あんた、何でロボットに乗ってるんだ?!!」

  外部スピーカーを介して、聡の声が響いた。賛同するようにグレンラガンも話す。

  聡 『え?!!それは・・・・俺の意思で乗って闘ってるんだっ、澪姉ちゃん!!!』

  グレンラガン 『そうだ!!聡は勇気ある少年だっ!!俺達は俺達の意思で闘っている!!俺達は・・・・!!!』

  グレンラガン&聡 『天をも貫き、互いを信じるてめえを信じるっ、熱きドリル勇者、グレンラガンだああああああ!!!』

  澪 (私は何でロボットに乗ってるのって聞いたんだが・・・会話が半ば成り立ってないぞ。でも、そんなことより・・・!!!)

  澪は細かいことは流して、単刀直入に申し出た。

  澪 「聡、えと・・・・グレンラガンっ・・・私をファイバードの所へ連れて行ってくれ!!!」

  純 「えええ??!澪先輩、無茶ですよそんな・・・!!!」

  澪は順に優しく振り向いて言った。

  澪 「純ちゃん、どうしても・・・行かなきゃならないんだよ・・・どうしても・・・!!!」

  純 「あのファイバードって、確か勇士朗さんって人でしたよね?私も夏休みに助けてもらったことがあります・・・澪先輩、もしかして勇士朗さんの彼女さんなんですか?!!」

  純の当たらずとも遠からずな質問にドキッとなる。けれどもここは先輩らしく凛とふるまう。

  澪 「残念ながら違うけど・・・もしかしたら、何も起こらなかったら今頃付き合えていたのかも・・・さっき、告白されるような空気が流れてたんだ。けど、あんなことが起こって結局曖昧になっちゃってさ。別れる時に闘いが終わったら言おうとしてたこと言うって言ってくれたんだ・・・。」

  純 「澪先輩・・・・・・わかりましたっ。行ってください!!私はここで待ってますから!ファイバードを、勇士朗さんを起こしてきてください!!」

  澪 「うん・・・ありがとう、純ちゃん。」

  純は悟った。今、ファイバードを救えるのは澪だけだと。澪はエリザベスを背負いながら、手を差し伸べたグレンラガンの手のひらの上に乗った。聡も手に人が乗る感覚を覚える。

  聡 「なんか、変だな。澪姉ちゃんが俺の手のひらにいるみたいで。」

  勇士朗も言っていた言葉だった。澪は指に両手で掴まると、聡にGoサインを出した。

  聡 「っし・・・行こうぜ、グレンラガンッ!!」

  グレンラガン 『ああ!!』

  


       ♪ BGM Possibility (機動戦士ガンダム00より)


  轟龍達の手が回らない中、D‐27とD‐28に対し、自衛隊と米軍による総攻撃が始まった。地上からはヘルトルーパーと90式戦車部隊が展開し、レールガンとキャノン砲が火を吹きまくる。

    ディギギギギギギギギギギギィィィィィィィッッッ!!!

    ドォオオオオンッ!!! ドォオ、ドォ、ドォ、ドォ、ドォ、ドォオオオオン!!!

    ディギャバスドォガドォドォドォドォドォオオオオオンッッ!!!

  空中からは、F‐16戦闘機部隊とオスプレイ型の新型戦闘ヘリがミサイルとロケットランチャーを撃ち込んでいく。

    ドォシュドォシュドォシュドォシュウウウウウウウウッ、バシュバシュバシュバシュバシュウウウウウウッッ!!!

    ディギャガガガガガガガガガガドォドォドォドォゴオオオオオオッッ!!!

  D‐27 「ギゴガアアアアアアアアアッッ?!!」

  東京湾の海上では、日米のイージス艦部隊が対特生ミサイルを撃ち放つ。

    シュギュゴオオオオオオオ、ドォシュオオオオオオオ!!! ドォシュ、ドォシュ、ドォシュオオオオオオオオッッ!!! ドォシュオオ、ドォシュオオオオ、ドォシュオオオオオオオッッ!!!

  海上からかっ飛んできたミサイル群が一挙にD‐28に撃ち込まれる。

    シュシュシュシュシュシュシュシュゴオオオオォォォ・・・・ドォドォドォドォドォヴァヴァヴァガガガドォドォドォドォドォドォオオオオオオオッッッ!!!

  D‐28 「ヴォオオオオオオオオオ?!!」

  飛び交うF‐15戦闘機が一斉にミサイルを放って離脱していく。

    ドォシュシュシュシュシュシュドォドォドォドォオオオオオッッ!!!

    ディギャドォヴァグガッ、ドォドォドォドォドォギャズズズズウウウウンッッ!!!

  壮絶な光景が東京の二箇所で巻き起こる。だが、総攻撃の場所はここだけではない。C‐00ことマザー・ヴァギュラとドライアス、ヴィラーダロボ01にも行われる。更には各地のハカイジュウ災害被災地にミサイルの雨が流星弾雨のごとく降り注ぐ。

    シュシュシュシュシュシュシュシュシュゥゥゥ・・・ドォドォドォドォドォドォドォズズズズズズズズヴァガガガアアアアアアンッッ!!!

  C‐00 「・・・・??!!」

    シュシュシュシュギュゴオオオオオオッッ・・・・ドォドォドォヴァズウウウウンッッ!!!