新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第58話
第58話 「グレート・ブレイヴ・中編」
開かれた炎の道の延長軸にグレートファイバードとドライアスが対峙する。その距離、およそ1.5km。正義と悪のオーラのにらみ合いが続く。
ドライアス 『・・・・あれ程のダメージを受けても復活したというのか・・・??!』
グレートファイバードは燃える炎の向こうでバーニングソードを振るう。ドライアスもそれに合わせるかのようにデスブレードを振るった。
グレートファイバード 『ドライアス・・・・!!!』
ドライアス 『ファイバードッ・・・・!!!』
互いに低空を浮かびながら剣を構える姿勢を見せる。次の瞬間、2体は一気に加速して得物を振りかぶった。
ギュドォゴゴッッ――――!!!
急速に加速した2体。加速力をつけた光と闇の剣撃がクロスし、激しく激突する。
グレートファイバード 『でぇやあああああああああああああああああ!!!!』
ドライアス 『ぬぉおオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
ディギャズゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッ!!!!
その一方でも、グレートエクスカイザーとヴィラーダロボ01が激突する。ヴィラーダロボ01が両腕のアームクローをかざし、グレートエクスカイザーに向かってビーム砲を放った。
一直線に放たれたビームがグレートエクスカイザーのボディーに直撃する。巻き起こる爆炎。
ビドォドォズウウウウウウウウウウウウッッ!!!
ドォヴァギャアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!
あのキングエクスカイザーを窮地に追いやったビームが二発動時で直撃を受けた。乗り込んでいるヴィラーダ星人一同も確実にしとめたと確信した。だが、爆炎の中からは全くと言っていいほど無傷のグレートエクスカイザーが姿を見せた。
ヴィラーダ星人 「―――??!!」
グレートエクスカイザーの防御力は途方も無いものになっていた。正に無敵の装甲といえよう。
この事態に、あわてて再攻撃を試みるヴィラーダ星人の乗組員。ヴィラーダロボ01の、かざされたアームクローからビームが連続で撃ち放たれる。
ドォズッ、ドォズッ、ドォズ、ドォズ、ドォズ、ドォズ、ドォズゥウウウウウウッッ!!!
ディガン、ダギャン、ドォガンッ、ヴィドォガッ、ガドォギャ、ズドォドォバガアアア!!!
前段命中。だが、晴れ行く爆炎の中からは変わらず威風堂々と立つグレートエクスカイザーが朝日を浴びて立つ。
ヴィラーダ星人 「U)Ikks%$I*+O!”#!!!」
完全に爆炎が晴れると、グレートエクスカイザーはヴィラーダロボ01を見上げて睨む。
グレートエクスカイザー 『気は・・・済んだかよ・・・??!』
ヴィラーダ星人 「‘〜==(*‘#%$KHUEggかgかb・・・!!!」
ヴィラーダロボ01が一瞬怯んだようにも見えた。だが、今度はアームクローを直接ぶつけようと攻撃にかかった。勢い任せのアームクローが伸び、クローの鋭利な先端部がグレートエクスカイザーに迫る。
グレートエクスカイザー 『・・・・・グレートカイザーブラスター!!!!』
ヴィギュルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!
ドォヴァズギャガァアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
胸の熱き獅子の口内から紅蓮のごときエネルギー過流が撃ち出された。それは一気にヴィラーダロボ01の右腕と、わき腹にあたる一部を吹き飛ばす。
その勢いでヴィラーダロボ01は、後方へ吹っ飛ばされて倒れ込んだ。
正に圧倒的。圧倒的なパワーがヴィラーダロボ01を追い詰めた。ここでヴィラーダ星人は救難信号と思わしきビームを頭部の中央から発射する。
グレートエクスカイザー 『??!』
そして、数分も経たない内に、量産型ヴィラーダロボの部隊がグレートエクスカイザーを包囲する形で降下してきた。それでもグレートエクスカイザーは動じていない。
キュイイイイイイン、キュキュキュキュキュイイイイイン・・・キュイイイイイン・・・
グレートエクスカイザー 『これまた随分とおいでなすったなー!!』
各機が腕のビームキャノンを一斉に構えた。ビームの一斉射撃が開始される。
ドォドォドォドォドゥビビビドォドォアアアアアアアアアッッ!!!
ズドォドォドォドォギャガァアアアアアアアアアアアンッッ!!!
無論、直撃を喰らわせても、その強靭な装甲に意味を成さない。グレートエクスカイザーがこのタイミングでカイザーソードを召喚する。稲妻のようなエネルギー波を天に撃ち飛ばした。
グレートエクスカイザー 『さぁ、こっちの番だぜぇ!!グレートカイザーソードッッ!!!!』
BGM ♪ 勝利の神剣!グレートエクスカイザー〜グレートカイザーソード
ヴィギギギギガガッッ・・・・・!!!
稲妻が右手に落ちると共に、グレートエクスカイザーはカイザーソードを握り締めた。更に左手の手のひらを広げ、強力な球体型のエネルギーを発生させた。そしてそのエネルギーを、正面にかざしたカイザーソードに融合させた。
ヴィギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ・・・・!!!
刀身を一気に上るようにカイザーソードの姿が変貌。グレートカイザーソードとなった。振り下ろしてゆらりと構えかざす。その時の一瞬、中の勇に和の姿が過ぎる。
勇 (和ちゃん・・・・俺は絶対にこの災厄たちの根本を・・・斃す!!!このグレートエクスカイザーの力でな!!!!)
インパクトのある、グレートカイザーソードの長い刀身からは、常にエネルギーがバチバチとスパークしている。グレートエクスカイザーは、グレートカイザーソードを持ち上げて振りかぶった。
グンッ・・・・・・
それを振りかぶり、量産型ヴィラーダロボ部隊に向かって一気に振るう。
グゥフォオオンッッ・・・・ザギディギャザヴァヴァヴァヴァヴァヴァドォドォオオオオッッッ!!!!
一振りで半周分の敵機を破断。もう一方に残る部隊に振り返り、グレートカイザーソードの刀身を振るう。異星からの招かれざる来訪者達を立て続けに破砕させていく。
グレートエクスカイザー 『はぁあああああああああっっ!!!!』
グフォアアッッ・・・ザヴァザギャズズバァザシャアアアアアアアアアアアンッッ!!!!
瞬く間に爆発して砕き飛ぶ量産型ヴィラーダロボ部隊。グレートエクスカイザーは、燃え盛る炎に囲まれながら、立ち上がったヴィラーダロボ01に振り返ってライトグリーンの眼光を飛ばす。
ヴィラーダロボ01は、腕をかざしてアームクローからチャージショットのビームを撃ち飛ばす。
ヴィィィィ・・・・ドォズヴァアアアアアアアアアアアッッッ!!!
グレートエクスカイザー 『ギガ・サンダーフラッシュッッ!!!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第58話 作家名:Kブレイヴ