新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第59話
ジェイデッカー・バーニアン 『ファイバード達以外にもやはりそのような存在が・・・!!!』
要 「彼らが言っていたドライアスというやつだろう・・・だが、それよりもその向こう側にいるC‐00の駆逐が俺達の優先事項だ!!それに・・・剣を交えるものに横槍を刺すわけにはいかない!!このままエクスカイザーに続く!!!敵部隊を蹴散らして突っ込むぞ!!!」
舞人 「了解したぜ!!要さん!!!」
丈 「同感だ。剣を交える同士の闘いに介入は無用だ・・・俺達は災害の元凶を叩く!!!」
轟龍 『ああ・・・!!!』
C‐00に向かって加速する勇者達。防衛ライン上のヴィラーダロボ部隊のビームの閃光が奔る。
それを確認したドライアスが隙を生じさせた。デスブレードを押し当てる力が若干弱まったのだ。
ドライアス 『何っ??!』
グレートファイバード 『・・・!!!おおおおおおお!!!!』
グッッ・・・・ギャシュアアアアアアアアアアンッッ!!!!
ドライアス 『ぐおっっ・・・・・!!!』
グレートファイバードの力に押し負けて圧倒されるドライアス。グレートファイバードは加速して蹴りをドライアスの胸部にぶち込む。
グレートファイバード 『でやぁああっっ!!!』
ギュゴッッッ・・・・・ディドォガアアアアアアアアッ!!!
ドライアス 『がああああああああっっ・・・・・・くっ!!おのれぇ!!!』
そこで踏み止まったドライアスはデスブレードを振るい、加速する。グレートファイバードもバーニングソードを振りかぶって加速する。
グレートファイバード 『はぁああああああああ!!!!』
両者の剣撃がすれ違いながらぶつかる。
ギャザギャアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!
互いに減速し振り向きあった。
ドライアス (ぬううう・・・・マザーヴァギュラをやらせるわけにはいかんっっ!!!あれには膨大なマイナスエネルギーが蓄積されているのだ・・・オーガニック化するためのマイナスエネルギーがな・・・・オーガニック化が実現すれば、全宇宙のマイナスエネルギーを吸収できる・・・のだ!!!マザーヴァギュラが破壊されれば、凝縮したマイナスエネルギーが散ってしまう!!!その為にもグレートファイバードを・・・!!!!)
グレートファイバード (ドライアスとここまで闘える・・・・グレートの力はすげぇっ!!!けど、それだけじゃない・・・・澪ちゃんがくれたエナジーもプラスされてる・・・いける!!!)
澪 (勇士朗君・・・・!!)
遠くでは、グレンラガンの手の上から澪が祈るようにあきる野方面を見ていた。勇士朗と澪の想いがランデブーした。
バーニングソードを持ち上げるグレートファイバード。ドライアスとの決着をつける為のチャージアップを始める。額から一線の閃光を上空に向かって放つ。
グレートファイバード 『バーニングソード・・・チャージ・アアアアアアアップッッ!!!!』
ヴィギュアアアアアアアアアッッ――――!!!
グレートファイバードの足下から紅蓮の炎のオーラが噴きあがり、上空へと光る炎球が回転して舞い上がる。そこから炎球が弾け、御来光のようなエネルギーが降り注ぎ、巨大なフェニックスが背後にゆっくりと浮かび上がっていく。
ドライアス 『・・・デスブレードッッ・・・・チャージ・アアアアアアアアアップッ!!!!』
ヴィギギギギギギギギギィィイイィィィッッ!!!
ここ一番での必殺技。ドライアスも同じくデスブレードのチャージアップで対抗する。刀身に黒い稲妻のようなエネルギーが発生する。グレートファイバードには巨大なるフェニックスのオーラが一体化する。両者は己の剣を振りかぶり、加速した。
ディギュゴッッ――――
ギュヴァンッッ―――
ギュゴオオオオォォォォアアアアアオオオオォォァアアアアァァ・・・
グレートファイバード 『バーニングスラアアアアアアアアッシュッッ!!!!』
ドライアス 『デスペリアスラアアアアアアアアッシュッッ!!!!』
ディヴァギィドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!
炎と闇の凄まじき力を賭した剣同士が激突。2体を巻き込むように大爆発が起きる。それは周囲のあらゆるものを吹き飛ばした。
激しく巻き起こる爆風。その爆風は持続した。客観的に見れば2体ともただでは済んでいない。だが・・・。
ゴゴゴゴゴオオオオオオオ・・・・・ゴフォファアアアアアアアン!!
一瞬の強い爆風が2体の現状をさらした。2体は剣を押し当てながらその場に止まる。激しいまでにスパークを起こして拮抗するパワーとパワー。
ヴィギャギャギャギャッッ・・・・ジャギギギギギィィィッッ・・・ギャギャギャッ!!!
グレートファイバード 『ドライアスッッ・・・!!!』
ドライアス 『ファイバードッッ・・・・!!!』
そのぶつかり合うパワーは正に互角。だが、グレートファイバードにはドライアスには無い力が付加されている。
仲間や戦友を想う気持ち、そして澪を想う気持ちの力だ。再び脳裏に澪のイメージが過ぎる。夏服の彼女が髪をなびかせて微笑む。その刹那、グレートファイバードに爆発的なパワーが込み上げた。
グレートファイバード 『・・・・ぉぉおおおおおっっっ・・・・でぇやあああああああああああああああああああっっっ!!!!』
ギャズフィギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
ドライアス 『ぐおおおおおおおおおおおおおおお??!!』
キイイイイイイン・・・・ドドドドドドドドドズズズズズズズズギャガガガアアアア!!!!
完全に弾き捌かれたドライアスは、一気に後方へと吹っ飛ぶ。地面をスライドしながら仰向けに倒れこんだ。想いあるものの勝利だ。
ドライアス 『ぐおおおおおっ・・・・これ程とはっ・・・油断したっっっ!!!』
そのとき、ドライアスの許に部下と思われる何処かの異星人から通信が入った。
部下 「ドライアス様っっ!!!ここは一度撤退を!!!」
ドライアス 『その声は・・・シュラかっ!!!何を馬鹿な・・・・ここで撤退すれば大いなるマイナスエネルギーを逃すこととなる・・・!!!!』
シュラ 「その点につきましてはご安心を・・・・回収できる限りのマイナスエネルギーは他の惑星から回収できました。無論、地球のマイナスエネルギーにはとても及びませんが・・・・ですが、地球に限り、大量のマイナスエネルギーを他の方法で得られるコトが幾つか判明しましたっ!!!」
ドライアス 『なんだと?!!そうか・・・・マザーヴァギュラ以外にも方法があったか・・・ならばそのコトについて詳しく聞かせてもらおう・・・・。』
シュラ 「ははっ!!では、後ほど・・・。」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第59話 作家名:Kブレイヴ