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まるでここは暗い檻。


憎しみは消えないけれどそのどこかに諦めもあった。
謀って出し抜いて傷つけあって…それでも許しあって生きてきたはずだ。
苦いキスはどんなに拒んでも終らない。噛み切られるのすら楽しそうに。

きっといずれ、私も彼を裏切る。

自分の気持ちとは裏腹に、そう確信した。
もしも人間だったらこんな哀しい思いを知らずに済んだのに。
これが私達の終らない命だった。