機動戦士ガンダムRS 第3話 崩壊の大地
さらにジンは、一連謝した。
サオトメは、これもよけたため地表に命中した。
「マシンガンを使っているとは、いえ正気じゃないな」
サオトメは、地球軍の戦いにルールというものが感じられなかった。
そのとき白いガンダムが大型ビームサーベルで切りかかってきてた。
サオトメは、軽く回避しその頭を蹴った。
「戦い方は、素人だが近接戦闘を行ったのは素晴しい」
サオトメは、まだ地球軍の中にもこんな人物がいるのか一安心した。
※
キラは、76mm重突撃機銃でコロニーが傷ついていくのに耐えられなかった。
「もうこれ以上ここにいるな」
キラは、ストライクガンダムにシュベルトゲーベルを持たせてガンダムサイガーに切りかかった。
しかし軽く回避され頭部を蹴られた。
※
シグマン大尉は、左手に持っていたユーピテル・バズーカを発射した。
3発は、迎撃された1発が命中した。
※
その衝撃は、ブリッジを襲った。
「第4兵装パンクに被弾。
隔壁、閉鎖」
ロメロ伍長が被害を報告した。
その衝撃は、モビルスーツデッキも襲った。
整備員たちは、倒れそうになったが何とか壁に手をついて支えた。
「くそったれめ」
マードック軍曹が状況に苦言を言った。
※
ジャック少尉は、グレネードを上空から全弾撃った。
※
それは、アークエンジェルでも確認できた。
「迎撃」
「間に合いません」
バジルール副艦長が命令するも迎撃は、不可能だった。
「照準、マニュアルでこっちによこせ」
CIC臨時担当のフラガ大尉がマニュアル操作でミサイルを迎撃しようとした。
「面舵、40°。
全速」
しかしラミアス艦長の回避命令と回避運動で全弾回避できた。
ミサイルは、地表に命中した。
そのうち6発は、シャフトの根元に命中した。
※
シェルターに逃げ込んだ人々は、また大きな振動におびえていた。
「また戦闘が始まったのか?」
その直後点灯が赤い非常点灯に切り替わった。
「警報レベルが10に移行しました。
このシェルターは、救命艇としてパージされる危険性があります」
その中には、あの客人もいた。
※
相変わらずミゲル中尉は、76mm重突撃機銃でガンダムサイガーを攻撃しているがまったく命中せず地表に当たっているばかりだった。
「ちっ、すばやい。
回り込め、アスラン」
ミゲル中尉は、アスラン中尉に援護を要請した。
※
サオトメは、ジンの76mm重突撃機銃を回避しながら赤いガンダムが来たのに気づいた。
「あのガンダムは、アイリス曹長が最初に戦ったやつか」
そんなことを考えているとジンは、「隙あり」といわんばかりに76mm重突撃機銃を撃った。
サオトメがそれを回避すると白いガンダムは、ビームブーメランを投げつけてきた。
サオトメは、それを難なく回避した。
「ほう。
弧を描く独特の軌道で軌道上の標的を切り裂き手元に戻ってくるのか」
サオトメは、それが分かるとジンに接近した。
ジンは、76mm重突撃機銃を放り投げ重斬刀を抜いてこっちに迫ってきた。
しかしサオトメは、間合いの一歩手前で宙返りをしてビームブーメランを回避した。
ビームブーメランは、ジンの脚部を破壊した。
そしてサオトメは、そのジンをムラマサブラスターで真っ二つに切って爆発した。
サオトメは、白いガンダムを見ると呆然としていた。
「やっぱり素人だな」
それを確認すると残りのジンを撃墜するためアーガマもどきに向かった。
※
ミゲル中尉は、アスラン中尉が加勢してくれたため隙ができたと感じた。
「もらった」
ミゲル中尉は、76mm重突撃機銃の残り全弾撃った。
しかしガンダムサイガーは、回避した。
ストライクガンダムは、マイダスメッサーをガンダムサイガーに投げた。
しかし回避しこっちに向かってきた。
ミゲル中尉は、76mm重突撃機銃のリロード時間は無いと悟り76mm重突撃機銃を放り投げ重斬刀を抜いてガンダムサイガーに迫った。
しかしガンダムサイガーは、間合いの一歩手前で宙返りをしてマイダスメッサーを回避した。
その結果マイダスメッサーは、ジンの脚部を破壊した。
「何?」
ミゲル中尉は、驚き隙を作ってしまった。
その結果ミゲル中尉のジンは、大型ビームサーベルで真っ二つにされ爆発した。
※
アスラン中尉は、戦友が殺されたのがショックだった。
「ミゲル」
アスラン中尉は、目の前で戦友が乗ったジンの撃墜が信じられなかった。
※
アークエンジェルのCICでは、フラガ大尉がブリッジをミサイルで狙った1機のユーピテルに主砲の照準が合ったので躊躇いつつも撃った。
しかしユーピテルは、回避し主砲はシャフトに命中した。
アークエンジェルのクルーたちは、目を見開いた。
「しまった」
張本人のフラガ大尉が一番しまったと感じていた。
※
ジャック少尉は、背後から主砲が迫ってきたので回避したがそれがシャフトに命中してしまった。
シャフトは、誘爆を行いながら巨大なごみとして宙を漂った。
「クソ」
ジャック少尉も地球軍の無差別攻撃を遺憾に感じていた。
※
「これ以上コロニーに損害を与えるわけには、いかないわ」
ラミアス艦長は、ヘリオポリスの損害を気にしていた。
「じゃあどうしろと言うんです?
沈められろとでも?」
それにバジルール少尉が反論した。
バジルール少尉は、あくまでアークエンジェルの無事を最優先に考えていた。
※
サオトメは、ガンダムサイガーにカスタム・ビームサーベルを持たせてその副刀で赤いガンダムを切ろうとした。
しかし支援型と思しきガンダムがミサイルを撃ってきた。
サオトメは、それをよけたがミサイルは最後のシャフトに命中した。
※
それを見ていた皆が目を見開いた。
※
最初に我に帰ったのは、サオトメだった。
「全機、現在座標を維持しろ」
すると見る見るヘリオポリスは、崩壊を始めた。
※
「強制退去命令、実行します」
シェルターは、救命艇としてヘリオポリスからパージした。
※
それは、ドゴス・ギアからも確認できた。
「サオトメ」
ブライアン艦長は、サオトメに激しい怒りを感じていた。
※
アークエンジェルは、急速に外に流れ出す空気で船体が大きく揺れた。
ストライクガンダムは、そのまま宇宙に吹き飛ばされてしまった。
※
マン・マシーン隊は、何とかスラスターとAMBACシステムを使って姿勢を保った。
「全機、空気の流出が治まってから帰艦する」
「了解」
通信を開いてみたが欠落機は、なかった。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第3話 崩壊の大地 作家名:久世秀一