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世界樹の迷宮4 ~剣士と印術師の冒険と恋愛の物語~

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タルシスには、世界樹がある。

そして、その世界樹までの道には、迷宮が存在する。

冒険者とは、この迷宮に挑み、世界樹の真実を解き明かそうとする人のことを言う。

その冒険者は、冒険者の組織として、ギルドを作る。そして、そのギルドとして、パーティと呼ばれるグループを作って迷宮に挑むのだ。

ただ、基本的にタルシスの住民の子孫達の中でも冒険者にならない人達はタルシスを離れ、別の町で生活する人がほとんどである。

そして、エレナは、冒険者になるにあたり、どの職業になるか考えていた。

まず考えられたのは、パーティに必ずいた方がいいとされる回復を担当するメディックと呼ばれる職業である。

しかし、エレナには医術を身につける自身がなかった。

そこで、エレナはある職業に目をつけた。

それは『スナイパー』である。

スナイパーとは、名前通り、後方から狙撃をする役割である。

アリエスが目指すソードマンは、パーティの前衛に立ち、皆の先陣を切って攻撃を行う職業だが、武器が剣である分、遠くに攻撃が届きにくいということ。

さらに、ライトが目指すルーンマスターは、炎や、氷、雷などの属性攻撃と呼ばれる攻撃が得意で、かつ遠くまで届く攻撃も多数持っている。

しかし、スナイパーは、ルーンマスターとは違う長所を持っている。

スナイパーは、頭や、腕、脚などを狙って撃ち、敵の該当箇所を封じるという役割を持つ。

敵に対して封じを行うと、その箇所を使った技が使えなくなるので、喰らいたくない強力な技を避けることができるのだ。

以上のことから、エレナはスナイパーを目指し、狙撃の猛特訓をした。

もちろん、ライトとアリエスも自分の職業目指して猛特訓をしている。

そしてここに、1つのギルドが存在する。

そのギルドの名を『ワールドツリーズ』という。