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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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 三日後レティ提督が護衛を伴ってやって来た。
「士郎殿、やはりどうあっても裁判に出廷頂きたい。
当初本局で行うはずだった裁判はミッドチルダ地上本部で行うこととなりました。
その時レジアス長官からも謝罪したい旨の返事を頂いております」
「だがな……」
「あら良いじゃない?観光だと思って行ってくれば……
それにね私はちょっとだけ向こうでやりたいことがあるのよ」
 士郎の言葉を遮ったのは桃子だった。
「うふふふふ」
 桃子が意味深な笑いを浮かべていた。
「あ、申し遅れていましたが、こちら側の補助兼弁護士としてクロノ・ハラオウン、リンディ・ハラオウン親子が付きます」
 こうして高町家が裁判に出廷することが決まった。
「ポメリー事務官はこのまま査定の報告が有るまで待機して下さい」
 レティ提督はそう言い残して帰っていった。


 その夜
「ねえあなた、実は向こうであちらのご家族と話し合いたいと思っているの」
「なるほど、そう言うことか?」
「もし了解が得られたら、その次は……」

 桃子さんの企みが、だんだんと現実味を帯びてきていた。