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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~10-18話

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 夕方、やや遅くはやて達がやってきた。
「今夜はお刺身に、天ぷらやで~」
 3月のこの時期、稚鮎の遡上が始まる。
実は前日の海鳴新聞に稚鮎が良く釣れていると出ていたのだ。
はやて達はリハビリが終わってから海鳴臨海公園に釣りに行った。
海鳴り臨海公園は川の河口にある為とても良い釣り場なのだ。
 まずは細かい針のたくさん付いたサビキで稚鮎を狙う。
面白いくらいたくさん釣れる。
取り敢えず全員分の天ぷらの材料は確保出来た。
 それでも釣れる稚鮎を餌にシグナムがセイゴを狙った。
それは嬉しい誤算だった。
 桟橋の足下の隙間に仕掛けを降ろした瞬間どでかい当たりがあった。
そのまま糸を切られない様にどうにか耐えて少しずつ引き上げる。
最後はヴィータがタモを入れてすくい上げたのは90センチもあるスズキだった。
 手際よくはやての料理が進んでいく。
見ているだけのなのはにとってちょっと悔しかった。
その夜の食事はスズキの刺身盛りに稚鮎と野菜の天ぷら、サラダと非常に豪華な物だった。
「はぁ~地球の食事は美味しいですぅ」
 すっかり高町家の食事に嵌ってしまったポメちゃんなのだった。