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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~41-48話

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 夕方、シャマルがアメリカに旅立っていく、
「シャマル、頑張ってな」
「うん、がんばるわ」
「シャマル先生、今度は何時帰ってくるの?」
「そうね、春休みに三日ぐらい休みが取れればって考えているの、その時に診察してあげられると思うわ」
 こうしてシャマルはアメリカに旅立っていった。
 そしてなのは達もいつもの日常に戻っていく、もうすぐ冬休みが明ける。
 なのはとはやては毎日のように自主リハビリを続けていた。
とにかく歩く、車椅子を歩行器代わりにしてただひたすらに歩く、シャマルに言われた通り歩く距離と時間がそのままなのは達の筋力になっていった。
 そして1月が過ぎ2月半ば、まずなのはが車椅子を卒業した。
はやては、もう少しかかりそうだ。
「う~悔しいなあ、とうとう追い越されてしもた」
 今なのはは、片方だけの松葉杖で歩いている。
もうすぐ初等部を卒業する、それまでにはやては車椅子を卒業したい所だ。

 梅の花が咲き始め、いよいよ2月も終わろうとしている。
最近は理事長室でお昼ご飯だ。
外は寒いし、暖房の効いた理事長室はお弁当には有り難い場所だ。
理事長席に陣取るのはアリサ、他は応接席でお弁当である。
この学校でアリサに逆らえる者は居ない、ここは彼女たちの城だった。
「もうちょっとで卒業だね、卒業までにこの杖も卒業したいよ」
 なのはがこぼす。
「私は早く車椅子を卒業したいなぁ」
 はやてもそう言う、でもお互い先は長そうだ。