神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話
第54話 中間テスト
5月も半ばになるとテスト週間である。
中間テスト、いよいよ彼女たちにとって本格的な競争が始まる。
「ミスパーフェクト」と異名を取るアリサでも、
中学生になるとパーフェクトは難しい。
なのは達は合同でテスト勉強を始める。
理数系の得意ななのはが数学と科学を教える。
国語と歴史はすずかとはやてが得意としていた。
音楽はフェイトがと言う感じでお互いの得意分野を中心にアリサの家でテスト勉強。
因みに最近なのはとはやては生物と保健体育も得意である(笑。
それから英語については普通に英会話出来てしまう彼女らは何の問題もないのだが。
教科書やテスト問題の可笑しい所が目について仕方がない。
英語の先生にそれを指摘すると先生の方が困ってしまうほどだ。
更になのは、はやて、フェイトには究極のテスト対策があった。
念話である。
これを使えば席が離れていた所で関係なく答えを教え合う事や相談が出来てしまう。
まさに究極のカンニングであった。
彼女たちがそれを使ったかどうかは、定かではない。
テスト週間は1日2~3教科で終わる。
午後からはアリサの家でテスト勉強、大体このパターンで一日が終わる。
取り敢えず夜遅くまでのテスト勉強はしない、毎日のトレーニングは例えテストであろうと容赦なく続くからだ。
そして一週間、どうにかきついテスト週間を乗り切った。
そして翌週総合成績が張り出される。
「く、たった2点の差でパーフェクトを逃したか?」
アリサが悔しそうだ。
しかもその2点の差で今まで守ってきた総合1位の座まで明け渡したのだ。
アリサにしてみれば人生初の敗北だった。
因みにすずかが3位に付けている。
6位タイになのは、はやて、フェイトが付けていた。
5人とも成績は学年上位だ、最もなのはは小学校時代から常にトップ10には入っていた。
(可笑しい、私がたった一問書き忘れるはずがない、これは何かある)
しかも学年トップは同じクラスの佐々木さんだ。
アリサは真相を独自に調査し始めた。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~49-59話 作家名:酔仙