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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話

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 一方シャマル達、
スーに日本語と英語を教え始めて10日彼女の恐るべき吸収力に脱帽するしかなかった。
 既にアルファベットを覚え、ひらがなも全て書けるまでになっていた。
片言なら日本語ですら話しているほどだ。
 英語だったら簡単な挨拶程度は出来るほどだ。
 怪我の方も随分良くなった。
フィルムを剥がした時にはもう傷跡一つ残っていなかった。
流石に他の先生達も看護婦もそれには驚いた。
 ここにまた女神伝説が甦る。
「シャマル先生やはりあなたは凄いよ、これだけの手術をして傷跡一つ残さないばかりか後遺症一つ出てこない、普通あり得ない事だ」
「いえ、私だけではどうしようもありませんでした。
スタッフの皆さんの頑張りと、それに応えてくれたスーちゃんの生きる意思があったらこその結果だと思います」
 シャマルが謙遜するが、
マルク先生はシャマルを素晴らしい医師だと評価していた。
だからこそ、この先アフリカに行く事が彼女にとって最も厳しい経験になると、もしかしたら医者が出来なくなるほどの挫折を味わうのではないか?
と心配するのだった。