神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話
「なのは、何故トドメを刺さなかった?」
そう聞いた士郎になのはが答える。
「殺しちゃ行けないの、御式内で人を殺しちゃ行けないの、御式内は人を守る為の技、人を殺す為の技じゃないの全部教えてもらった訳じゃないけど、
多分奥義には人を殺す為の技は一つもないはずなの、それが御式内の教えだから……」
「宜しい、合格だ。管理局への仮復帰を認めよう」
「……えっ?良いの?」
「お前がもし、復帰という餌に吊られて殺していたら復帰は認めなかっただろう、良くそこまで御式内の心を理解したな?」
士郎は決してなのはを縛り付けるつもりはなかったのだ。
管理局に断絶宣言したのもなのはに厳しい修行を科したのも全てこの時の為だった。
もし、以前のなのはのままだったら近い将来必ず命を落としていただろう?
それが分かっている士郎だからこそ徹底的になのはを鍛え上げる事にしたのだ。
もう二度とこんな事がないようにと……
「で、こいつらどうするんや?」
「こいつらは生かして返すつもりはない。昔こいつらと繋がりのあるテロ組織に殺されかかった事がある。
生かして返せばまた同じように襲ってくるだろう?」
「じゃあ、この場で首を刎ねるんか?」
「いや、君たちの見ている前で何人も殺したくはないしな」
「フェイトちゃん頼むよ」
次の瞬間、アースラの武装隊が現れた。
既にフェイトがアースラに連絡を入れていたのだ。
武装隊が淡々と、後片付けをする。
「これは戦利品だ、貰っておきなさい」
こうしてフェイトはトンファをシグナムは居合い刀をはやては槍をヴィータはヌンチャクを貰った。
「士郎さん、ありがとうございます」
リンディだった。
こうしてキール准将は逮捕され、三合会の殺し屋達もリンディ達に引き渡された。
作品名:神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話 作家名:酔仙