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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件~81-90話

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 数時間後、夜の帳が降りる中シャマルは船の屋上で月を眺めていた。
爪でひっかいた様な三日月が青く明るく照らしている。
 ふと気付くと隣に与那覇先生がやってきていた。
「与那覇先生、お強いんですね?こんなに強い人はあなたで4人目です」
「他にも誰かそんなに強い人が?」
「ええ、私の初めての患者だった、なのはちゃんのお父さんとご兄姉は達人クラスの使い手でした」
「へぇ~、そんな格闘一家だったんですか?一度手合わせをしてみたい物だ」
 与那覇先生がシャマルの話に子供の様な目をする。
そして、恐ろしく真剣な表情をするとシャマルの両肩に手を置いてシャマルの目を見つめて話を始める。
「スーは、もしかしたら障害が残るかも知れない、そんな状態ではこのジャングルで生きていく事は出来ないだろう?それに彼女は俺たちに懐いている。
だから俺は彼女を引き取って育てようかと思う。だからシャマルさん、彼女の母親になって欲しい!俺と結婚を前提に付き合って下さい!」
 いきなりだった、それはシャマルも思っても見ない愛の告白だった。