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神手物語(ゴッドハンドストーリー)~名医の条件91-101話

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第91話 それぞれのクリスマス

 香港から帰ってきた日、終業式だった。
後から、すずか達に連絡事項や配布物がなかったか確認する。
どうやら大した物はなくこのまま冬休み突入だった。
 明日はクリスマスイヴ、アリサの所で毎年恒例のクリスマスパーティーがある。
 昼間翠屋のクリスマスイベントを済ませて夕方からパーティーである。
この日ばかりは流石に稽古はお休みだった。
 そして夕方、ドレスに着替えたなのは達はアリサの家にいた。
パーティーの始まる前レティ提督と打ち合わせをする。
「お父さんが仮復帰を許してくれたのだから、冬休みが明けたら管理局に復帰をしたいと思います」
力強いなのはの視線に、その言葉に目を細めるレティ提督、
「近日中にそのことについてお話に伺います」
 そう返事をしたレティだった。
そう、今日はそう言う話は無しにしたいのだ。
これから大好きなお酒が飲める楽しい時間である。もう待ちきれないレティだった。
(ダメだこの人、もう既に頭の中は酔っている)
 なのははそう思った。

 取り敢えずパーティーは始まった。
初めの挨拶で世界経済に大打撃を与えた事をアリサの父が謝罪しアリサもこれに習って謝罪した。
 そしてパーティーはだんだんと進んでいく、高町家からはなのはと美由希が出席し、八神家ははやて、シグナム、ヴィータが、
ハラオウン家はリンディ、フェイト、クロノが出席していた。
「ねえ、あの殺し屋さん達どうなったの?」
 なのはの質問にリンディが答えた。
「矯正教育も無理そうだし、何人も殺している事が分かっているからこちらの判断で死刑を宣告させて貰いました。
執行はまだ先ですが、キール准将も含めて全員虚数空間への投下刑かブラックホールへの投下刑になるでしょう」
 悪人には当然の末路である。
 
 そんな話をしていると当然の様に近付くあの影、そう酒乱大魔王である。
今回も一升瓶を抱え獲物を物色する。
 そんな彼女がなのは達の後ろにやってきた。今回最初の獲物はなのはの様だ。
 後ろからなのはに声を掛けた瞬間だった。なのはの姿がかき消える、扣歩だった。
 なのははレティの後ろに回り込んでその腕を締め上げる。
「はやてちゃん、フェイトちゃん、今なの!」
 二人が隠し持っていた一升瓶をそれぞれレティの口に突っ込んだ。
たっぷりと流し込まれたレティ、流石に底なしと言われた彼女もこれには一溜まりもなかった。
 レティ、クリスマスに散る!
それはレティにとって完全なる敗北だった。
「これで安心してパーティーが楽しめるの」
「あらら~、なのは達も随分無茶するわね?」
 美由希が呆れていた。
 取り敢えずレティ提督は別室にてお休みと言う事になった。