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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第1話

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第1話 女子大生レイプ殺人事件

 その日、クラナガン南部の港の一角で、若い女性の死体が上がった。
ギンガ・ナカジマ捜査官が遺体の検分と現場検証をしている。
 遺体は何も着用しておらず、付近に手掛かりとなる様な遺留品は一切発見されなかった。
「どおや、ちょっと見せてぇな」
 シートをめくって遺体を確認したのは、八神はやて特別捜査官だった。
「こりゃ酷いなあ」
「ええ、全身に殴打痕、頭への一撃が致命傷となったようです」
「レイプして、その後殴って殺した……って所か、こう言うのは、なかなか捕まらんよ」
「この人手不足では捜査は後回し、迷宮入りでしょうね?
それにこの辺りは潮の流れが複雑で、どこで遺体を捨てたかも特定は困難でしょう?」
「後は検視待ちか……」

 JS事件から1年ちょっと、管理局は人事と内部組織の立て直しで、とても一介の殺人事件に人手を割けるほどの余裕はなかった。
それを良いことに、犯罪者が増加し、迷宮入りする事件も後を絶たないでいた。
 そんな折、犯罪者達が次々と殺される事件が発生し、何時しか仕事人伝説が囁かれ、犯罪者は減っていった。
仕事人が犯罪の抑制になっていたのである。
 元々、ミッドチルダに「仕事人」という言葉はなかった。
あるネット番組が放送されるまでは……
 97番世界特集の中で、ドラマ「必殺仕事人」は放送されていた。
あり得ない方法と技で、次々と悪人達を葬っていく殺し屋達、そしてその美学がコアなヲタク達の心に火を付けた。
そこへ来て、全く同じやり方で、次々と犯罪者が殺されたのである。
 アレは、97番世界から本当に仕事人を呼んだのだとか、誰かかなり鍛えたヲタクが真似しているとか、
掲示板は、毎日の様に大盛況だった。
 ミッドチルダに、何時しか「仕事人」という言葉が定着していった。