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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第2話

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第2話 ザフィーラ悲恋!


 仕事料が入ると、市内の居酒屋に一人で飲みに行くのが、ザフィーラの密かな楽しみだった。
オオカミの姿では入店拒否される飲食店も人の姿なら文句の一つも言われない。
まあ、犬耳、尻尾は「俺は獣人だから」で通している。
 それに八神家では普段の食事は安いドッグフードだ。
(ミッドチルダのドッグフードは、地球の物より品質が悪く、味も不味いらしい。アルフの証言より)
 たまには良い肉が食いたい。
この居酒屋「日本」、店主は日本出身で、酒や食材は地球から取り寄せているのだという。
ザフィーラのお気に入りの店の一つだ。
 いつもの様に、カウンターの端っこに陣取ってまずビールから入る。
「旦那、今日は良い肉が入りましてね、牛刺しなんかいかがでしょう?」
「何?、そうか、なら醤油の代わりに岩塩と胡麻を振ってくれ、酒は生酒に替えようか」
「旦那も通ですねえ」
 よく冷えた生酒をチビリとやりながら、皿に盛られた牛刺しに舌鼓を打つ、実に旨い。
舌の上に載せるとそれだけで溶け出してくる肉の脂に、控えめに振られた岩塩の塩味が絶妙だ。
また、チビリとやる。
 今日は、良い肉に出会えたと喜んでいると、不意に横から声を掛けられた。
若い女だった、良くあることだ、ザフィーラの太い腕に、分厚い胸板に魅せられた女が良く声を掛けてきた。
ザフィーラはいろんな意味でオオカミである。
このままホテルへ直行することも良くあった。
 だが、ミッドチルダの女を甘く見ては行けない、見た目と年齢が違うことなどしょっちゅうなのだ。
最初の失敗は、ホテルだった、いざと言う時になって相手の変身制御が解けてしまい、思いっきり萎えた。
60近いババアだったのだ。
 それ以来、相手の臭いで年齢を確認することがザフィーラの癖になっていた。
今回は、年寄り臭い匂いはしない様だ。
 適当に女に話を合わせながら、酒を勧める。
何となく、女の飲み方がぎこちなかったが気にしない。
女が軽く酔ってきたのを見計らって、勘定をする。
 ホテルは、店から歩いて5分の所だ。
女と腕を組んで歩き始めてすぐ、数人のチンピラ共に絡まれる。
「お兄さん、いい女連れてるじゃあないか、俺たちに貸してくれよ」
 どうもこの辺りのチンピラ共ではないらしい。
ザフィーラは、この界隈では遊び人のザッフィーさんとして名が通っている。
この辺りのヤクザ共でさえ、彼にケンカを売ることはないのだ。
「おい、あいつら馬鹿だろう?あのザッフィーさんにケンカ売ってるよ、殺されるぞ!」
 通行人達がそんな話をし始めていた。
その声は、ちんぴら達にも聞こえていたが、今更引くに引けない。
最初に一人が殴りかかってくるが、その拳を受け止めて、そのまま握り潰した。
チンピラその1は、悲鳴を上げてのたうち回る。
二人目がナイフで刺してきたが、やはり腕を捕まえてへし折る。
同じ結果だった。
 結局、残りの三人は二人に肩を貸して、逃げていった。
だが、その先にこの辺りを締めるヤクザさん達が待っていた。
かわいそうに、小指の一本で済めばいいが、多分ドラム缶だろう。
 ザフィーラは、女とホテルの一室にいた。
シャワーを浴びて、一度目を済ませた所だった。
「今更なんだが、君の変身を解かせて貰おう」
 そう言って、彼女に強めに魔力をぶつけると、変身が解けた。
見た目、11~12才の少女だった。
やばい、ザッフィーのストライクゾーンど真ん中だ。
 そのまま押し倒して、5回ほど……今、彼女はザフィーラの腕の中で満足そうに、寝息を立てている。