必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第3話
ヴィータは、岬の突端で海を眺めていた。
青い空と、青い海が解け合って、どこまでが水平線なのかよく分からない、穏やかな景色だった。
この景色の様に、誰もが穏やかに生きていける、そんな世界を願わずにいられなかった。
不意にはやてが、後ろにやってきた。
そっとヴィータを抱きしめる。
「よう頑張ったな」
はやての言葉に、涙を流しながら頷くヴィータだった。
「ようわかっとるよ、あんたは優しい子ぉやから」
はやての言葉が、痛いほどに優しく胸に突き刺さった。
第3話 完
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第3話 作家名:酔仙