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必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第5話

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第5話 リィン&アギト仕事人になる

それは、アギトが海上隔離施設を出て何ヶ月かのことだった。
彼女は、JS事件の重要参考人であり、ジェイル・スカリエッティに協力した罪で、3ヶ月ほど教育を受け、
シグナムに引き取られたのだった。
 彼女の保護責任者は、シグナムである。
因みに、リィンの保護責任者は、はやてである。
 彼女は見てしまった、シグナムが、はやてが人を殺す瞬間を……
「なあ、リィン、お前は知っているのか?」
「あちゃ~、もう知られてしまったですか?」
「じゃあ、お前は知っていたんだな?」
 それは、ほんの出来心からだった、時々、夜遅く出かけていく彼らの跡を付けてしまった。
その先で見た物は、まさに人殺しの現場だった。
「昔、同じような事をしてたからな~」
「えっ?」
「ゼストの旦那もさぁ、自分が許せねぇって思った奴は皆殺しだったからさあ、なんか似てるかなってさぁ」
 アギトは、ゼストとルーテシアに助け出されて以来、彼らと行動を共にする様になる。
ゼストは、違法研究施設や、奴隷同然に扱われる人見る度、虐げている人間を皆殺しにしていた。
アギトも、何時しかそれを手伝う様になっていたのだ。
「まあ、時々、金の無くなる頃にドクターの依頼で、仕事をする事もあったけど、
基本はボランティアだな?随分殺したし」
「そおだったんですか~?、でも、これはゼストさんとは違う考え方で動いています」
「いちいち説明するより、これを見るです」
 モニターに出されたのは、97番世界特集だった。
更に詳しく言えば、必殺仕事人を見せられたのだ。
「うおおお~~~~~~、かっちょいい!、髪型変だけど」
「見るのはそこじゃぁなくて、考え方です」

「なるほどなぁ、弱い人たちに代わって復讐を……か?」
「そうです、なけなしのお金を積むと言う事は、それだけしてでも復讐したいという心の表れです。
だから金額にはこだわりませんし、必ず仕留めます。
ただ、いくらお金を積まれても、私利私欲や、見当違いの相手を殺す事は絶対にしません。
きちんと下調べしてから、殺るです」
「何だか随分面倒くせえなぁ」
「世界には、悪い人たちが大勢居ます、その陰で虐げられて泣いている人たちが、もっと大勢居るんです。
不当な暴力の末に殺されたり、誰かの欲望の犠牲になる人が、あまりに多いんです。
だから、そんな人たちの為に、誰かが立ち上がる必要があったんです」
「なるほどねぇ、そう言う事だったんだ?」
「アギトはどうするですか?このまま何もしない代わりに何も喋らないか、
一緒に戦うか?それとも死ぬか?どれにするですか?」
「死ぬって何だよ?」
「喋られるくらいなら、始末するって事です」
「随分物騒だな」
 このやり取りの少し後だった、彼女が仕事人として、6人目のヴォルケンリッターとして仲間に加わったのは。