必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第6話
第6話 必殺仕事人誕生
「いいよ、どんな地獄だってシグナムが一緒なら怖い事あらへん」
シグナムは、あの日の事を二度と忘れる事はないだろう。
二人で地獄に赴いた日、他の仲間を巻き込んだあの日の事を。
アレは、機動六課が解散してすぐの事だった。
行き場を無くしたはやては、特別捜査官として、興味を持った事件に首を突っ込む様になっていた。
当時、JS事件の影響で、首都防空隊は壊滅状態、アインヘリアルはスクラップ状態、当時の地上本部防衛機能は、
AMFバリアと、シグナムにオンブにダッコという、惨憺たる状態だった。
一応、次元航行隊の船が、上空に駐留してはいたが、本格的に攻められていたら、どうなっていた事か?
当時の体勢としては、シグナム以下数十名の隊員で迎撃、ダメなら、フェイト、なのは、そしてはやてを動員すると言う
極めてお粗末な作戦しか立てられないで居た。
特に、はやてを使う事は、自分たちにとっても、諸刃の剣だった。
はやての魔法は強力すぎるのだ。
彼女はこれまでに、二つの演習場を地図の上から消し去った危険人物であった。
「ゴメン、力抑えたつもりなんやけど、威力出過ぎてもうた」
彼女の最大出力の魔法をテストしようとした際、出力調整を誤ったせいか、演習場を吹っ飛ばし、直径15km 深さ2km にも及ぶ巨大なクレーターを作ってしまった。
これで、1割程度の力だそうである。
しかもリィン抜きで……
元々リィンは、はやてのリンカーコアを半分に分割した上、僅かな血と肉を分け与えて作られた融合デバイスである。
はやては、リィンと融合してこそ本来の力を発揮出来るのである。
つまり、本気の20分の1でこの威力である。
これで持っているランクはSS なのだが、どう見てもSSS のそれを遙かに超えていた。
彼女曰く、本気になれば、アルカンシェルでもぶっ放せるというのだ。
そんな物を本気で、地上で使われたら、ミッドチルダという星は、あっという間に人類が滅亡してしまうだろうと言う。
それ以来彼女にはいくつもの通り名が付いた、夜天の魔王、ロード・オブ・ザ・魔王、人間核兵器、管理局の最終兵器彼女、終末の体現者など、
どれも物騒な物ばかりだ。
そんなはやてだからこそ、使える魔法の習得に心血を注いだのかも知れない。
結果は、全くダメだった。
無駄に出力が大きいから、普通にぶっ放しても、どれも甚大な被害が出る物ばかりだった。
それならば、魔法の撃ち方を変えてみた。
砲撃では、とんでもない威力が出過ぎてしまう為、直接注入を試みたのだ。
いくつかの魔法は上手く行った。
シュベルトクロイツの剣十字で、ちくりとやるのだ。
瞬間、魔法を流し込む、流し込まれた人形は石となって砕けたり、凍り付いたりした。
爆発系や、火炎系はそれでも威力が大きすぎて使えなかったが、取り敢えず、石化系が相性が良い様だった。
後は、殺傷性のない幻術系……デアボリックエミッションなら普通に使う事が出来る。
ただし、数百メートルから最大4キロ四方を巻き込むので、巻き込まれた人たちは、全て精神病院送りになってしまうが……
ただ、管理局幹部達の認識は、はやては、あくまで最終兵器であった。
この練習が、後々彼女の仕事に大きく影響を与える事となった。
「いいよ、どんな地獄だってシグナムが一緒なら怖い事あらへん」
シグナムは、あの日の事を二度と忘れる事はないだろう。
二人で地獄に赴いた日、他の仲間を巻き込んだあの日の事を。
アレは、機動六課が解散してすぐの事だった。
行き場を無くしたはやては、特別捜査官として、興味を持った事件に首を突っ込む様になっていた。
当時、JS事件の影響で、首都防空隊は壊滅状態、アインヘリアルはスクラップ状態、当時の地上本部防衛機能は、
AMFバリアと、シグナムにオンブにダッコという、惨憺たる状態だった。
一応、次元航行隊の船が、上空に駐留してはいたが、本格的に攻められていたら、どうなっていた事か?
当時の体勢としては、シグナム以下数十名の隊員で迎撃、ダメなら、フェイト、なのは、そしてはやてを動員すると言う
極めてお粗末な作戦しか立てられないで居た。
特に、はやてを使う事は、自分たちにとっても、諸刃の剣だった。
はやての魔法は強力すぎるのだ。
彼女はこれまでに、二つの演習場を地図の上から消し去った危険人物であった。
「ゴメン、力抑えたつもりなんやけど、威力出過ぎてもうた」
彼女の最大出力の魔法をテストしようとした際、出力調整を誤ったせいか、演習場を吹っ飛ばし、直径15km 深さ2km にも及ぶ巨大なクレーターを作ってしまった。
これで、1割程度の力だそうである。
しかもリィン抜きで……
元々リィンは、はやてのリンカーコアを半分に分割した上、僅かな血と肉を分け与えて作られた融合デバイスである。
はやては、リィンと融合してこそ本来の力を発揮出来るのである。
つまり、本気の20分の1でこの威力である。
これで持っているランクはSS なのだが、どう見てもSSS のそれを遙かに超えていた。
彼女曰く、本気になれば、アルカンシェルでもぶっ放せるというのだ。
そんな物を本気で、地上で使われたら、ミッドチルダという星は、あっという間に人類が滅亡してしまうだろうと言う。
それ以来彼女にはいくつもの通り名が付いた、夜天の魔王、ロード・オブ・ザ・魔王、人間核兵器、管理局の最終兵器彼女、終末の体現者など、
どれも物騒な物ばかりだ。
そんなはやてだからこそ、使える魔法の習得に心血を注いだのかも知れない。
結果は、全くダメだった。
無駄に出力が大きいから、普通にぶっ放しても、どれも甚大な被害が出る物ばかりだった。
それならば、魔法の撃ち方を変えてみた。
砲撃では、とんでもない威力が出過ぎてしまう為、直接注入を試みたのだ。
いくつかの魔法は上手く行った。
シュベルトクロイツの剣十字で、ちくりとやるのだ。
瞬間、魔法を流し込む、流し込まれた人形は石となって砕けたり、凍り付いたりした。
爆発系や、火炎系はそれでも威力が大きすぎて使えなかったが、取り敢えず、石化系が相性が良い様だった。
後は、殺傷性のない幻術系……デアボリックエミッションなら普通に使う事が出来る。
ただし、数百メートルから最大4キロ四方を巻き込むので、巻き込まれた人たちは、全て精神病院送りになってしまうが……
ただ、管理局幹部達の認識は、はやては、あくまで最終兵器であった。
この練習が、後々彼女の仕事に大きく影響を与える事となった。
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第6話 作家名:酔仙