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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第63話

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  澪 「勇士朗だって急激に私に恋してくれたんでしょ?どんな状況でも恋って在りうるよ!どの道その男の子が精神的に安定させてくれたのは間違いないよ。」

  急に次ぐ急な展開に、しゃくぜんとしない勇士朗。だが澪がそういうのならと自分の中で納得させた。澪自身は気分を入れ替えて放課後デートに集中したい気持ちでいた。

  澪 「話はデートの話に戻るけど、今日は何処行こう?」

  勇士朗 「近場で済まそうか。澪も部活の練習で疲れているし。」

  澪 「そんな気を使ってくれなくてもいいよ!せっかくだし遠回りしてこ!あとさ・・・。」

  勇士朗 「ん?」

  澪 「手・・・繋ご?」

  勇士朗 「・・・・うん!」

  手を繋ぐ二人。二人の指先同士が重なり合う。伝わる体温にお互いドキドキしている。

  澪 「私、商店街に行きたいかも。」

  澪は言ったとおりにあえて遠回りのデートコースを選んだ。少しでも長く勇士朗といたい為だ。

  勇士朗 「あったかい・・・澪の手。」

  澪 「そっ、そう?前、唯にね、手のあったかい人は心が冷たいって言われたことあるんだけど勇士朗はどう思う?」

  勇士朗 「全然そんなのカンケーないと思うよ。俺は澪が冷たいコだなんて思ったことないし。」

  澪 「ありがとう。ちょっとホッとした。ずっと気なっちゃっていたから。」

  勇士朗 (この温もり・・・失いたくはない・・・でも、来年からは離れ離れになる。もしもの事があった時、守りきれるんだろうか?)

  勇士朗は来年から離れ離れになることに憂いを感じていた。その時だった。澪が空のほうに指を差した。

  澪 「ねぇ・・・あれ、UFOじゃない??」

  勇士朗 「UFO?!!」

  光り輝く2機のUFO。勇士朗は何か嫌な予感を覚えていた。次の瞬間、ほんの一瞬ほどマイナスエネルギーを感じ取った。

  その方向へと振り向く勇士朗。すると更にもう1機が勇士朗の斜め背後に現れていた。

  着陸するUFO。両方角に何度も首を向ける勇士朗。

  澪 「うそ・・・・!!もしかして、アレ・・・!!!」

  勇士朗 「異星人のUFOだ!!くっ・・一度に3機・・・!!!」

  どう行動するのかわからないUFO。その時、遭遇したことの無い異星人が低空を浮遊しながら現れた。バルタン星人の頭が生々しいハイゴックになったかのような異星人だ

  数は6体。その後方には未知なるやや大型のUFOが待機する。

  すぐに勇士朗の背中に隠れる澪。繋いでいた手は勇士朗の夏服を握り締めている。こままでは守ろうにも戦えない。勇士朗は澪を下がらせる。

  その時、中のファイバードが助言する。以前現れたサンドール星人同様、指名手配の凶悪異星人であった。

  ファイバード (あれは・・・指名手配種族の異星人・・・ザンバラス星人の凶悪犯だ!!!)

  勇士朗 「(ざ、ザンバラス星人??!了解・・・)下がってて・・・すぐにケリをつける!!」

  澪 「わかった・・・。」

  ぐっと拳を構える勇士朗。エネルギーを放出し、周囲の空気がブワッとなる。

    ギュゴアアッ・・・!!!

  澪 「きゃっ!!」

  なびくスカートを抑える澪。ザンバラス星人は勇士朗めがけ迫った。

    ゴッ・・・!!!



  その頃。ドライアスの巨大宇宙母艦は再び、光学迷彩を展開させて宇宙空間に待機していた。その内部では、一時的に機械体を離脱したドライアスが、地球を眺めて部下の異星人「シュラ」と会話していた。シュラはサングラスのようなものを身に着け、グレイのようなスキンヘッドをしている。

  シュラ 「ドライアス様。地球の至るところに次元の歪みが存在しており、その内部にマイナスエネルギーを持つ「魔女」という生命体の存在を確認しました。なお、これらはインキュライド星の生態端末、インキュベーターの力によってもたらされた存在とのことです。」

  ドライアス 『インキュベーター・・・・だと?』

  その時、船内の影から一件、ポケモンとも言えるようなウサギに酷似した生命体が現れた。その存在こそ、さやかが危惧していた存在だった。

  インキュベーター 「ボクがそうだよ。もっとも、地球の少女達には宇宙で消費されるエネルギーを回収する為って謳ったけど・・・・実際はボクを造った人たちの星のエネルギーの為なんだ。ボクタチは遥か昔から地球に派遣され、エネルギーを回収する為の布石に魔法少女の契約を結んできたんだよ・・・・。」

  ドライアス 『ほう・・・・して、魔法少女とはなんだ?』

  インキュベーター 「強いて言えば君達が興味を示している、『魔女』を生み出す過程に生まれる存在だ。魔法少女が魔女に変わる時の莫大なエネルギーの回収がボクの目的。君たちの言うマイナスエネルギーだね・・・・。」

  シュラ 「ざっくりまとめると、彼らは地球人の成長途中の女の命を利用し、自分たちの星のエネルギーを採取しているのです。」

  ドライアス 「貴様の言っていたマイナスエネルギーの話だが、これがそうだというのか?」

  シュラ 「はい。幾つかある内の一つの要素です。インキュベーターとはそのエネルギーの共有ということで合意しました。付け加えて先日、他のインキュベーターとの共同でヴィラーダ星人達に魔女をパワーアップさせる為の兵器を持たせ、至る所へ展開させました。近々魔女はヴァギュラに替わる存在となりうるでしょう!!更に存在そのものがマイナスエネルギーなのです!!!」

  ドライアス 『これは頼もしいな・・・!!!』

  インキュベーター 「それと君たちの事を母星へ話したら、やり方を変更するように言われたんだ・・・・つまり、魔法少女に契約『させた』直後に強制的に魔女にしてもいいってね・・・・!!!」

  ドライアス 『ある意味、地球の裏側から攻めるということだな・・・。』

  魔法少女と魔女の真実。さらなる野望が地球と宇宙を去来する。更にシュラは別の計画をドライアスに提供する。

  シュラ 「他のマイナスエネルギー採取方法として、しばらくの間ランダムに我々に所属する異星人種族にしばらく攻撃を掛けてもらうことにしました。そして、その次の段階で世界各地へ攻めます。私なりに分析したのですが、地球には各国を密かに牛耳る国や、極秘兵器等が存在します。これ等を攻撃、もしくは利用するんです!!!そうすることでも、世界はマイナスエネルギーの海に!!!」

  ドライアス 『その際は私も最前線に立とうではないか・・・その時は力による殺戮という殺戮の猛威を振るわせてみせよう・・・クハハハハ!!!』

  インキュベーター 「ボクからももう一つ。この地球上のどこかにワルプルギスって言う最強の魔女が存在するんだ・・・・所在はボクにもわからない。ケド、これを利用すれば、恐らく計り知れないマイナスエネルギーが手に入るはずだ!!!」

  ドライアス 『ワルプルギス・・・オーガニック化への近道が開けるかもしれん・・・!!!』