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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第63話

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  勇士朗を見送りながら光が呟いた。

  光 「美樹さやか・・・・かわいい名前じゃん!!」

  突っ込まずにはいられない一言。

  俊&蓮 「・・・・浮気かっっっ??!」

  光は必死になってロボットのような表情になって片言で否定した。

  光 「??!ヌー、ヌー、ヌー!!!ワタシ、ウワキナンカシテマセーン!!!」

  疑問符を抱えながら校長室に入る勇士朗。やはり魔法少女が来たとしか思えない。

  勇士朗 「失礼します!」

  校長室に入ると校長と舞人が面談していた。

  校長 「・・・・そうですかぁ、しかしすごいですねぇ・・・まだ17でしゃちょ・・・あ!来ましたよ、彼が火鳥君です!」

  勇士朗 「え・・・??」

  勇士郎が視線をずらすと、そこには舞人の姿があった。テレビや雑誌で見る舞人そのものだった。

  勇士朗 「マイトガインの、旋風寺舞人・・・!!!」

  舞人 「初めまして!旋風寺舞人です!!」

  勇士朗 「こっちこそ初めまして、火鳥勇士朗だ。」

  二人が自己紹介しあうと、校長は席を外した。二人は向かい合い、改めて談話を始める。

  舞人 「警視庁の要さんから、君がファイバードだと窺ったものだからこちらへ出向いたんだ。」

  勇士朗 「要さんが?」

  舞人 「ああ。俺達、戦場では何度か共闘した事はあるけど、実際に会ったことがなかったからね・・・お互いの環境が違うという事もあるんだろうケド・・・。」

  出されていたお茶をすすると、舞人は改めてこの前のデストリアン最終決戦の勝利を称える。

  舞人 「この前のデストリアンとの決戦の時は本当に凄かった・・・今、改めて勝利を称え合い、戦闘貢献に感謝したい!!」

  勇士朗 「そんな・・・俺は、自分のすべき使命だと思って、守りたい人を守りたい為に闘ったに過ぎない。」

  舞人 「謙遜しなくてもいいさ・・・それに、俺たちはチームだ!!ところで、ここの所何か変わったことは無かったかい?」

  勇士朗はここだけの話ということで魔女のことを舞人に話した。

  舞人 「なんだって?!!実際に戦ったというのか?!!」

  勇士朗は先ほどの戦闘の一部始終を舞人に話した。驚愕の事態が起こりつつあると言うコト悟る。

  勇士朗 「ああ・・・今のところ正体は不明。けど、人の敵であることは間違いない!!」

  舞人 「思った以上に深刻なようだな・・・できれば、その共に闘ったダグオンチームの人たちにも会ってみたい。いいかな?」

  勇士朗 「ああ、その方がいいと思う。俺の連れだしな!」

  改めて、光達4人が呼び出された。お互いに握手しあう。

  光 「まさか、旋風寺コンツェルンの旋風寺舞人が直々に来るなんてなぁ!俺、早瀬光!」

  蓮 「俺は伊橋蓮!!よろしくな!!」

  俊 「俺は三島俊。」

  涼 「川田涼・・・君とタメだよ。よろしく!」

  舞人 「改めて、旋風寺舞人だ。勇士朗君から聞かせてもらったよ。正義の貢献、ありがとう!!」

  光 「いやあ〜それほどでも〜・・・。」

  俊 「調子にノンな!!」

  蓮 「でも、ここが男女共学じゃなくてよかったなー。」

  舞人 「え?それは何故?」

  俊 「野郎学校だからさ、誰も舞人に興味ねーんだ。逆に女子高だったら女子がきゃーきゃー言って駆け寄ってくるぜ・・・・・ま、そっちの方がサイコーか・・・。」

  舞人 「女子高!?」

  蓮 「お?女子高に反応した!!!」

  光 「今からでもいってみたらどう?きゃーきゃー言われるよー。」

  顔色が変わる舞人。光達は、男子特有の反応かと思った。だが、違っていた。

  舞人 「いや、そうじゃない。さっき勇士朗君から聞かされたが、桜高の軽音部のコ達を君達が助けたんだよね?」

  俊 「ああ、軽音部の女子達とは友達だしな。もっとも兼彼氏もいるが・・・。」

  舞人 「そうか・・・助けてくれてありがとう!!実は、その軽音部の1人、琴吹紬さんとは幼なじみで、彼女でもあるんだ!」

  光 「なにいいいい??!」

  蓮 「ムギちゃんと?!!」

  俊 「社長令嬢とは聞いたことあるが、まさか旋風寺と繋がっていたとは・・・!!!」




  その日の夕方。勇士朗はいつものように桜高の校門近くで澪と待ち合わせて帰りを待っていた。その間に光と俊とで今回の一件について語る。

  勇士朗 「魔女・・・どう思う?」

  俊 「・・・ある意味ではその存在は当然と俺は納得できた。異次元生物がいたって不思議じゃないからな。」

  光 「俺は、何で魔法少女と魔女の因縁があるのかってことが疑問になったな。」

  勇士朗 「確かに。だが、今は闘うしかない!!正体なんて後からでもいいさ。」

  そうこうしている内に澪が校門から出てきた。後追うように律、唯、紬、梓も一緒に出てくる。

  澪 「あ!勇士朗!待ったぁ?」

  手を振りながら勇士朗に呼びかける澪。

  勇士朗 「ああ、大丈夫!勇者の今後について語っていたとこだったから!」

  澪 「ぷっ・・・何それ??それよりもどこいこう?」

  その時、ときめいた口調で紬が言い放つ。デジカメを手に・・・。

  紬 「これから新鮮なお二人のデートが見られるのね?」

  澪 「ムギ・・・それでその手に持ったデジカメは何??」

  紬 「秘密です!うふふふふ。」

  律は紬の肩に手をポンと置いて、紬の密着行動を止めた。

  律 「ムギ・・・ほどほどにしとけよ。そんじゃあ、お二人の邪魔しちゃいけないから私らは別行動だ!!」

  紬 「ええ〜、二人のデート見たかったのに〜。」

  律 「だから見てどうするというんだ??お前は???」

  梓 「ムギ先輩・・・。」

  そのとのき、ムギの携帯が鳴り響く。舞人からの呼び出しだった。

  紬 「もしもし・・・・・うん・・・・うんうん・・・・じゃあ今からいくわ。まってて!!」

  ピッとケータイをしまうと、紬は申し訳なさそうにメンバーから外れる。

  紬 「ごめんなさい、急に予定入ってしまって行けなくなったわ。皆さんで楽しんできて!」

  律 「そっかー・・・ムギもホント忙しいなー・・・わかった、じゃ、また明日な!」

  紬 「はい!ではみなさん、今日はこの辺で!」

  紬が、メンバーから外れた後、律の提案によってそのまま別行動することとなった。勇士朗は澪、光と俊は律たちと行動する。勇士朗と澪は街へ向かって歩く。

  勇士朗 「アレから、どうなんだ?あのコ?」

  澪 「あ、さやかちゃんか。昨日の今日でまだなんとも言えなみたいだけど・・・とりあえずは律の部屋で今は大人しくしているみたい。なんか、聡の友達と出会ってから急激に冷静になったんだってさ。もしかしたらあのコ、恋したのかな??」

  勇士朗 「こ、恋??!あんな急激に??!」