新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第66話
連続で高出力ビームを喰らって吹っ飛ばされる謎の巨大生物。至る箇所の肉が破砕されていた。
丈 「あっけないな・・・・コイツはザコだ。」
轟龍 『油断するな。まだヤツに生体反応がある!!』
丈 「・・・・・。」
丈はバスターキャノンの出力値を見る。まだ103.86%の出力だった。丈が再びメインモニターに目をやった次の瞬間だった。再び起き上がった巨大生物が、高速で轟龍目掛け襲い掛かってきた。襲い掛かるカギ爪。
丈 「ふんっ・・・!!!」
ドォオオオオオオオオオッッ!!!
攻撃を喰らう刹那、ブースタージャンプで見事にかわした。そのままの勢いで海に突っ込む謎の巨大生物。
ザバアアアアアアアァッッ・・・!!!
そして即座に海面から姿を見せて、咆哮する。
謎の巨大生物 「ゴガアアアアアアアアア!!!」
丈は不敵な眼差しでモニター越しに謎の生物を見ながら、街側に着地する。
丈 「止めだ・・・バスターキャノン、チャージショットッ!!!」
丈の操作でバスターキャノンの威力が通常モードから上げられていく。出力が210%にまで上げられた。そしてトリガーを引き、バスターキャノンをチャージさせる。その間にロック・オンマーカーがターゲットを捉え、ロック・オンする。
謎の巨大生物 「ガアアアアアアアアア!!!」
向かってくる謎の巨大生物。その刹那に丈はトリガーを放した。
丈 「―――砕けろっっっ!!!」
ヴィィ・・・ヴァドォルヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!
チャージされた高出力ビーム過流が、海面上の謎の巨大生物に向かって突き進む。
謎の巨大生物 「ゴゴゲアアッッ――――??!」
ドォヴォギャガダシャアアアアアアアアアァァァッアアアアアアアアッッ!!!!
ズズズズズズッズゥ・・・・・
砕け散り、かき消される謎の巨大生物。その光景を睨み続ける轟龍と丈。
丈 「次のポイントへ向かうぞ・・・。」
轟龍 『ああ・・・。』
同時刻。海ほたるにおいても同様の巨大生物による魔の手が忍び寄ろうとしていた。海上を泳ぐ巨大な黒い影が闇の東京湾を突き進む。
謎の巨大生物 「グルルルルルゥ・・・・!!!」
千葉の幕張の一角で暴れる謎の2体の巨大生物。目のあるタイプと無いタイプとで暴れる。これを見ている1人の男がいた。
男 「・・・・・・これは、私、毒島加持則の研究を認めなかった東都生物研究所と世間への復讐だっ!!!生体兵器13号と14号・・・・得と味わうがいい!!!」
生体兵器13号と14号。それが新たな生体兵器の呼称だった。13号が中型で目が無いタイプ、14号が大型で目のあるタイプである。尚、号数で呼称されている個体が複数体存在するが、これらはクローンのようだ。
毒島と名乗る男により新たな生体兵器の脅威が関東沿岸に及ぶ。毒島は海ほたるの方面を見ながら薄ら笑いの笑みを浮かべていた。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第66話 作家名:Kブレイヴ