新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第67話
第67話 「生まれつきの運命(ディスティニー)」
芝浦ふ頭付近。上陸してからしばらく停滞していた中型の生体兵器13号が、街を目指して進撃を開始する。上空では警視庁のヘリがターゲットに超光度のサーチライトを中てて追う。
生体兵器13号 「ギョゴオオオオオオ!!!」
ドドドガガガガガゴゴゴゴォォンッ!!
おぞましい動きで怪物が街を目指す。このままいけば甚大な被害は免れない。Jバギーとレイバーズが突き進む生体兵器13号の進路上に待機する。
吉崎 「巨大生物接近!!距離、およそ150!!ガンレイバー、ショットレイバー!!構えて!!」
レイバーズ 『了解ッ!!』
吉崎の指示と共にジャキッと銃身を構えるレイバーズ。ターゲットが咆哮を上げながら迫る。
吉崎 「距離、145・・・140・・・・135・・・。」
四足歩行で突き進む生体兵器13号との距離が瞬く間に迫る。
そして有効射程圏内115に達した。吉崎が瞬発的に合図を出す。
吉崎 「115!!撃てっっっ!!!」
ビガァンッ、ビガァンッ、ビガァンッ、ビガァン、ビガァドォオオオッ!!!
ディギゴオオオオン、ディギゴッ、ディギゴッ、ディギゴッ、ディギゴオオオオンッ!!!
合図の後の刹那、一斉にレイバーズはターゲットに向かって射撃する。撃ち放たれるエネルギー弾丸が直撃していく。
ズディガ、ズドォガ、ズギャドォ、ドォドォドォドォドォゴオオオオ・・・!!!
生体兵器13号 「ギョショゴオオオオッ!!!」
進攻が止まる。この隙にガンレイバーがダッシュして立ち向かう。
ガンレイバー 『ショットレイバー!!援護頼んだぜ!!』
ショットレイバー 『任せな!!』
ガン、ガン、ガン、ガン・・・・ドォオオッ!!
ガンレイバー 『だりゃああああ!!』
ガゴォオオオオオオンッ!!
生体兵器13号が吹っ飛ぶ。ガンレイバーは跳躍した後に飛び蹴りを生体兵器に喰らわせた。
吹っ飛んだ生体兵器にエネギーガンを見舞う。
ガンレイバー 『この化け物がっ!!喰らえ、喰らえっ!!!』
ビガァン、ビガァン、ビガァン、ビガァドォオオオオッッ!!!
ズギャドォ、ドォゴガァ、ズズグォオオッ!!!
生体兵器13号 「ギギョゴオオオオオオ・・・・!!!」
エネギーガンが幾度も着弾し爆発する。そして生体兵器13号は静止した。
ガンレイバー 『やったかぁ・・・?!』
ショットレイバー 『バカッ!!よくセンサーを見ろ!!まだ生体反応が残ってるぞ!!!』
ガンレイバー 『え?!』
ガンレイバーは調子に乗る余りに、自らの生体センサー数値を見逃していた。次の瞬間、生体兵器13号はバンッと尾を使って跳ね上がり、体勢を整える。そして揮われた尾の攻撃がガンレイバーに襲いかかる。
生体兵器13号 「ガアアアアアアアアア!!!」
ズドォガアアアアアアアンッ!!!
ガンレイバー 『ぐあああああ!!!』
吹っ飛ばされるガンレイバー。更に倒れこんだガンレイバーに向かって飛び掛り、ボディーを地面に押し付けるように着地する生体兵器13号。
ガダギャアアアアアアアンッッ!!!
ガンレイバー 『がああああ?!!』
ショットレイバー 『ガンレイバー!!!言わんこっちゃねぇ!!!』
吉崎 「ガンレイバー、装甲面損傷!!損傷率、19.5%!!ショットレイバー!!ヤツに射撃して!!ガンレイバーに離脱のチャンスを作ってあげるのよ!!!」
ショットレイバー 『了解・・・!!!』
狙いを定めるショットレイバー。その間にも生体兵器13号は水かきがついたカギ爪で攻撃を加えまくる。
生体兵器13号 「ギョゴオオオオオオオオ!!!」
ガズンッ!! ガシャアアッ!! ガガガガン!! ガガガギャンッッ!!
ガンレイバー 『ぐごっ・・・ちきしょう・・・!!!』
ショットレイバー視点のロック・オンマーカーが生体兵器13号を捉える。
ショットレイバー 『撃ち砕くっ!!!』
ディギゴオオオンッッ!!!
ズギャドォオオオオオオッッ!!!
生体兵器13号 「ガアアアアア?!!」
頭部に直撃。撃ち砕けなかったものの、一時的に動揺させる事ができた。その隙にガンレイバーは握り締めていたエネギーガンの銃口を生体兵器13号の腹に押し当て、零距離射撃を見舞う。
ガンレイバー 『くたばれッッ!!!』
ビドォギャ、ビドォギャ、ビドォギャアアンッッ!!!
生体兵器13号 「ギュキュキャアアアアア?!!」
着弾部が爆発し、肉が破壊される。三発目が身体を貫通した。止めにガンレイバーは、エネギーガンの銃口を開口した口に押し当て発射する。
ガンレイバー 『あばよぉっ・・・!!!』
ヴィドォギャアアアンッ!!!
木端微塵に吹っ飛ぶ頭部。ガンレイバーは、のしかかった身体を一蹴りで吹っ飛ばして再び起き上がった。
ガンレイバー 『ふう・・・・意外と苦戦しちまったぜ・・・!!』
意外と苦戦を強いられたレイバーズに対し、バスターボンバーとフレアダイバーはハナから戦闘用のロボットとして開発されただけあり、自分達のペースに持ち越していた。
お台場で2体の生体兵器13号、1体の生体兵器14号と交戦するバスターボンバー。客観的に見れば挟み撃ち状態であった。後方から1体の生体兵器13号が飛び掛る。
生体兵器13号A 「ギョガアアアアアアアッ!!!」
バスターボンバー 『・・・・ライザァアアアア・クラッシュッッ!!!』
ジジッジッ・・・・ズドォゴオオオオッ・・・・ヴァズドォグシャアアアアアアアンッ!!!
飛び掛った一体に振り向きながらライザー・クラッシュをブチかます。肉片をぶちまけながら爆発する。もう1体が側面に回りこんで飛び掛った。
生体兵器13号B 「ガアアアアア!!!」
バスターボンバーは、この攻撃を闘牛士のごとくかわしてみせる。生体兵器13号が地面に着地して再びこちらを向いた瞬間、バスターボンバーは胸部のバースト・キャノンを撃ち放った。
バスターボンバー 『バースト・キャノンッ!!!』
ディギュゴオオオオオオオオオオオッッ!!!
ズヴァドギャガアアアアアアアアアアアアンッ!!!
オレンジの高エネルギービームが炸裂し、木端微塵に砕け散った。だが次の瞬間、生体兵器14号がカギ爪でバスターボンバー目掛けて攻撃をしてきた。
生体兵器14号 「ギュゴガガガアアアアアアァッ!!」
ドォガアアアアアアアン!!!
ジャンプしてかわすバスターボンバー。牽制の意味も籠めてレールキャノンを撃ち放つ。
バスターボンバー 『レールキャノンッ!!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第67話 作家名:Kブレイヴ