機動戦士ガンダムRS 第5話 援軍の到着
確かに死神のことだ。
われわれだけで護衛するのは、少々難しい。
補給は、しておいて損は無いな」
アデス艦長は、納得した。
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「アルテミス、本艦と機動艦隊の受け入れ要請を了承。
『臨検官を送る』との事です」
ロメロ伍長は、アルテミスの受け入れの可否を報告した。
「分かったわ、ありがとう」
ラミアス艦長は、少し安堵した。
これで補給は、最悪受けられないにしても攻撃を受ける心配は無くなった。
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臨検官を乗せた小型挺がアークエンジェルに向かっていた。
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キラは、パイロットブリーフィングルームでパイロットスーツを脱ぎ軍服に着替えるとパイロットブリーフィングルームから出た。
そこにフラガ大尉がいた。
フラガ大尉が腕をキラの首にかけて引き寄せた。
「ちょっといい忘れてた」
その言葉にキラは、あまりいい感じはしなかった。
「はい」
「『G』の起動プログラムをロックしておくんだ。
君以外に誰も起動できないように」
フラガ大尉は、ガンダムのデータがユーラシア連邦に洩れるのを防ごうとした対策だった。
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2人の臨検官がブリッジに入ってきた。
ラミアス艦長とバジルール副艦長は、敬礼して迎えた。
2人も敬礼で返した。
「ご苦労様です。
本艦の要請受領を感謝します」
そういってラミアス艦長とバジルール副艦長は、敬礼をやめた。
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アークエンジェルと機動艦隊は、180度回頭しアルテミスの傘の中に入った。
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その光景をサイとフレイは、展望台から見ていた。
「光波防御帯って言うんだって。
別名アルテミスの傘。
レーザーも通さない絶対防兵器なんだってさ」
サイが説明をした。
「よかった。
これでもう私達は、助かったのね」
フレイは、表情を明るくした。
「ああ」
サイは、力強く答えた。
しかしコロニー軍には、この光波防御帯を貫くほど強力なビーム兵器を持つガンダムを既に配備していたためそんなに安全ではなった。
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アークエンジェル、ヴェサリウス、ヘルダーリン、ホイジンガー、ガモフ、ツィーグラーはアルテミスのドックに入渠した。
アークエンジェルの周りでは、既に整備員が整備と補給の準備を行っていた。
「士官の方々は、私とご同行願いたい」
ラミアス艦長、バジルール副艦長、フラガ大尉とクルーゼ中佐はアークエンジェルを後にした。
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ヴェサリウスでは、アデス艦長も同行をお願いされれていた。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第5話 援軍の到着 作家名:久世秀一