必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第8話
「殺しの的は魔法科学局局長オッペンハイマー=クレーテン、児童保護施設所長グラーヴ、E&Mバイオテック社のクラナガン西研究所の所長以下研究員40名や」
「局のお偉いさんはガードが堅いで」
「私は、グラーヴを討ちます」
フェイトはそう答えた。
「じゃあ、シャマルとザフィーラでクレーテン博士な」
はやては、そう指示を出した。
「残りのザコはみんなで行くよ」
仕事が始まった。
グラーヴは帰宅途中だった。
彼の自宅がクラナガンにあったのは好都合だった。
自宅近くの人通りのない路地だった。
空中に髑髏の、死神の面を着けた女が浮いていた。
手には死に神の鎌ハーケンセイバーが握られていた。
彼は彼女の姿を見た時全てを悟ったのだろう、自分のやってきた事の付けがやってきた事に。
「グラーヴ所長覚悟!」
瞬間、死神は彼の首を命を刈り取っていた。
イカレた博士はオフィスにいた。
突然苦しみ出すと血を吐いてそのまま絶命した。
隣の部屋に忍び込んだシャマルとザフィーラの仕業だった。
司法解剖の結果は心臓破裂だったという。
研究所の前にシャマルとザフィーラ、フェイトが合流して、突入体制は整った。
「しかし警備が多いな」
「あの人達は関係ないからね」
「正面玄関が6人、裏口が4人か」
「あたしに任せて貰おう、シュワルベフリーゲン!」
4個の鉄球が、4人の警備員の股間を打ち抜いた。
泡を吹いて倒れる4人、
「今の内だ」
裏口から侵入した一団は、とてつもない早さで殺戮の嵐を吹かせていった。
表の警備員が気付いた時には、全員が殺されていたという。
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第8話 作家名:酔仙