IMT0079殺人事件 第0楽章
第一話『亜夢の章 第一章~きらりとあおい~』
日奈森亜夢は、後輩の桜井優亜の勧めで東京都にあるダイヤモンドアイドルクイーンフェスティバル(DICF)へやって来た。
とある舞台部屋。
亜夢達は自分の出番を待っていた。
日奈森亜夢「はぁぁぁぁ・・・・緊張する・・・・・。」
桜井優亜「せ、先輩・・・そんなに緊張しなくても・・リラックスすれば楽になりますよ。」
心配する亜夢を宥める優亜。
日奈森亜夢「だって~・・・こんなにすごい数の人達の前になると・・・緊張してしまうの・・・・・。」
桜井優亜「大丈夫です。先輩の歌なら、ダイヤモンドアイドルクイーンになるのも夢じゃありませんから。もっと自身をもってください。」
日奈森亜夢「・・・はぁぁぁ・・・わかったわよ・・・・。」
DICFに乗り気ではなかった日奈森亜夢だったが、優亜の口添えにより、出場する事を決める。そんな彼女達に近づく二人の少女が現れた。
月島(つきしま)きらり「も、もしかして、桜井優亜さんですか?。」
桜井優亜「え、ええ・・・そうですが・・・貴方は?。」
月島きらり「私、月島きらりです。まさか、こんな所で、カリスマ読書モデルの優亜さんに会うなんて光栄です。私、あなたの雑誌をいつも読んでいます。」
桜井優亜「あ、ありがとう・・・こちらの方は?。」
月島きらり「あ、こちらはオメガエージェンシー所属の霧沢(きりさわ)あおいさんです。」
霧沢あおい「霧沢あおいです。よろしくお願いします。」
礼儀正しくお辞儀するあおい。きらりは彼女の横にいる亜夢に気づく。
月島きらり「あの~?。こちらの人は?。」
桜井優亜「あ、この人は、幼稚園からの先輩で、日奈森亜夢です。」
月島きらり「え、ええ~~~!?。も、もしかして・・・あの「クール&スパイシー」の人ですか?。」
日奈森亜夢「え、ええ・・・・。」
月島きらり「やっぱり、私、貴方のファンなんです。サインを願いします。
日奈森亜夢「!!・・・え、ええ・・・わかったわ・・・。」
きらりにサインを書く亜夢。そこへ、スタッフの人が来た。
スタッフ「きらりさん、あおいさん、出番が来るので、Bブロックへ来てください。」
霧沢あおい「あ、はい、ほらほら、きらり、のえるやこべにも待っているから、早く戻ろう。」
月島きらり「あ、うん、サインをしてくれてありがとう。また会おうね。」
そう言うとスタッフに連れられて行く二人。
日奈森亜夢「・・・な、何だったの?・・・あの子は・・・。」
桜井優亜「え、知らないのですか。先輩。きらりさんは3人組女性アイドルユニット「Milky Way(ミルキーウェイ)」の一人で、「10年に1度の逸材」だと言われる程の美少女アイドルなんです。」
日奈森亜夢「・・・す、すごいわね・・・・。」
彼女のすごさに唖然する亜夢。この後、亜夢に影響を与える人物と出会う事になるとは、亜夢自身は知らない。
作品名:IMT0079殺人事件 第0楽章 作家名:kimutake