IMT0079殺人事件 第0楽章
第二話『ふれあの章 第一章~AKB48のエース・前田敦子~』
ライブハウス「AKB48劇場」、通路。
星名ふれあは、トイレで済まして楽屋に戻る途中であった。
星名ふれあ「ふー・・・早く戻らなきゃ・・・ん?・・・あれは・・・・。」
彼女はAKB48と書かれた部屋を見つけた。その部屋である人物がいた。後にその人物がふれあの人生を大きく変えた存在であった。
星名ふれあ「あ、あの・・・誰かいますか・・・・・。」
AKB48のアイドル「あれ?、あなたは?・・・・。」
部屋の中を見ると、一人の少女が雑誌を見ていた。
星名ふれあ「あ!、す、すみません・・・部屋の掛け縁にAKB48と書かれていたので、誰かいるのかを思って・・・・つい・・・・。」
AKB48のアイドル「いえいえ、私も雑誌に夢中になっていたから、気にしなくてもいいよ。」
星名ふれあ「はぁぁぁ・・・・・・。」
ぎこちない会話をするふれあだったが、次第に打ち解けるように話が弾むようになる。
星名ふれあ「え、ええ~~と・・・そ、その・・・・。」
AKB48のアイドル「前田敦子。」
星名ふれあ「え?。」
AKB48のアイドル「私の名前は前田敦子。よろしく。」
星名ふれあ「え?、ええ!?・・・わ、私は・・・私は・・・・ほ、星名・・・ふれあです・・・・よ、よろしくお願い・・・しますっ!!。」
前田敦子「そんなに固まらないでよ。普通でいいよ。」
星名ふれあ「あ、は、はい・・・・。」
前田敦子「あははは、またそんなに固まって、普通でいいんだよ。普通で。」
星名ふれあ「あ、は、はい・・・・す、すみませんでした・・・・。」
前田敦子「ふれあ、あなたの夢は何?。」
星名ふれあ「?・・・・・夢ですか?・・・・。」
前田敦子「そうよ、私はあなたが何を目指して行くのか、それを知りたいのよ?。」
前田敦子の言葉にふれははこう言った・・・。
星名ふれあ「・・・わ、私の夢は・・・・・ま、前田さんみたいな人になりたいです。・・・そして、いつか・・・・前田さんといっしょにライブをしたいです。」
前田敦子「・・・そう・・・それがあなたの夢ね?。」
星名ふれあ「え、ええ・・・と・・・・・な、何が気に障りましたか?・・・。」
恐る恐る尋ねるふれあに対し、前田は明るく笑った。
前田敦子「ううん・・・君の夢は素晴らしいと思うよ。自分の夢は自分の手で取る。それがアイドルの道だと私は思うの。でも、いつかは夢は冷める時は来るの・・・・。私もいつかAKB48を卒業する日も来るわ。」
星名ふれあ「え!?・・・ま、前田さん・・・そ、卒業するのですか?。」
前田敦子「ええ・・・あと数ヶ月すればAKB48を卒業するだけなのよ・・・。」
星名ふれあ「・・・・・・な、何か・・・・寂しいです・・・・せっかく会えたのに・・・卒業なんて・・・・・ま、前田さんがいなくなると・・・悲しいです。」
両目から涙を流すふれあ。しかし、前田は彼女の肩を置くとこう言った・・・・。
前田敦子「たしかにあなたの言う通りかもしれないわね・・・でもね・・・私は満足してるのよ・・・・これまで私がここまでやって来たのも仲間や後輩、そして・・・ファン達のおかげなの・・・・たしかに数ヶ月すれば卒業するわ・・・・けど、それまで自分の出来る事をやって、悔いのないようにこの仕事を頑張りたいのよ。それがAKB48、前田敦子としての最後の仕事なの・・・・・。」
星名ふれあ「前田さん・・・・・。」
前田の言葉に感動するふれあ。前田は彼女にこう激励した・・・。
前田敦子「心配してありがとう。あなたも自分の夢を向かいなさい。夢を諦めず悔いのないよう頑張ってね。」
星名ふれあ「あ・・は、はい・・・あ、ありがとうございます。前田さん。私・・・前田さんみたいに夢を向かって進んで見たいと思います。」
前田敦子「ふふふふ・・・・お互い夢に向かって頑張ろうね・・・・あ、そろそろ時間じゃないの?。早く戻った良いよ。」
星名ふれあ「あ・・は、はい・・・す、すみません、長話をしてしまって。」
前田敦子「いいのよ。私こそごめんね。こんなに長話を突き合わせてしまって。」
星名ふれあ「い、いいえ。前田さんと話して、本当に良かったです。ありがとうございました。では、失礼します。お仕事も頑張ってください。」
前田敦子「ええ。あなたもがんばってね。」
星名ふれあ「はいっ。」
礼をして部屋から出たふれあは急いで、楽屋へ向かった。
前田敦子「よーーーし・・・・私も新たな夢を向かって進んで見よう。」
彼女の手に持っていたは、何と探偵事務所のパンフレットだった。
後に彼女は探偵を目指すようになろうとは・・・・誰も知らない・・・・。
作品名:IMT0079殺人事件 第0楽章 作家名:kimutake