必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第9話
第9話 スカ博士語る to フェイト
47番世界軌道拘置所、希代の変態科学者はそこに捕らえられていた。
JS事件を起こしたテロリストとして、12人の女性を意識を奪った上で次々と妊娠させた史上最悪の性犯罪者として名を馳せる男、
それがジェイル=スカリエッティだ。
「スカリエッティ、今日はあなたに聞きたい事が有ってきました」
「おや、フェイト=テスタロッサ君、久しぶりだねえ、一体何の用だね?事件の事については答えないよ」
「今日は、事件の事で来たのではありません、単刀直入に聞きます。
オッペンハイマー=クレーテンとどの様な関係だったのか?、彼は何を研究していたのか?
グラーヴと言う男については何か知っている事は?、以上3点についてお答えください」
「なんだ、そんなことの為にここ迄来たのか?随分ご苦労な事だ」
「そんな事とは何よ」
「良いだろう、答えてやろう、まずグラーヴだが、奴は小心者でね、
いつもクレーテンの鞄持ちをしていた男だ、取るに足らない存在だよ、ゴミ以下だ」
確かにゴミ以下だった、それをフェイトが始末したのだ。
「クレーテンは、私のスポンサーの一人だよ、レジアス同様欲の皮の突っ張った奴だった。
奴はね、私の研究の一つを自分の物にしようとしていたんだ、
だから間違った数値のデータを渡してやったんだよ、結果は君の知っているとおりさ、
ろくにデータを検証しないで実験するから失敗したのさ」
「失敗ってまさかあの暴走事故?」
「その通りだ、アレで君が生み出される切っ掛けになったんだよ、感謝して欲しいものだな」
「あの技術はねえ、正しい数値で行えば必ず成功するという所まで完成していたんだよ。
尤も、金と時間がなかったのでまだ実験していなかったがね」
「あの暴走事故の研究内容は何だったの?」
「時間跳躍転送。君も知っているとおり、どんな魔法を使おうが、
どんな科学技術を使おうが死んだ人間は生き返らないし、時間は逆行出来ない。
だが、過去に存在したものを未来の世界に転送出来るとしたらどうする?
アルハザードその物をここに持って来られるとしたらどうする?それが一つ目の答えだ」
「一つ目って、まだあるの?」
「奴は人間兵器についても研究していてね、そのためにかなり多くの人間を人体実験に使用していたはずだ」
「ありがとう、それだけ聞ければ充分だわ」
そう言うと、さっさと帰ってしまったフェイトだった。
「充分っておい!これからが良い所なのに!こら、人の話を聞け~!」
最近は、ろくに取り調べもなく、誰も声を掛けてくれないのでもの凄く寂しかったスカさんなのだった。
47番世界軌道拘置所、希代の変態科学者はそこに捕らえられていた。
JS事件を起こしたテロリストとして、12人の女性を意識を奪った上で次々と妊娠させた史上最悪の性犯罪者として名を馳せる男、
それがジェイル=スカリエッティだ。
「スカリエッティ、今日はあなたに聞きたい事が有ってきました」
「おや、フェイト=テスタロッサ君、久しぶりだねえ、一体何の用だね?事件の事については答えないよ」
「今日は、事件の事で来たのではありません、単刀直入に聞きます。
オッペンハイマー=クレーテンとどの様な関係だったのか?、彼は何を研究していたのか?
グラーヴと言う男については何か知っている事は?、以上3点についてお答えください」
「なんだ、そんなことの為にここ迄来たのか?随分ご苦労な事だ」
「そんな事とは何よ」
「良いだろう、答えてやろう、まずグラーヴだが、奴は小心者でね、
いつもクレーテンの鞄持ちをしていた男だ、取るに足らない存在だよ、ゴミ以下だ」
確かにゴミ以下だった、それをフェイトが始末したのだ。
「クレーテンは、私のスポンサーの一人だよ、レジアス同様欲の皮の突っ張った奴だった。
奴はね、私の研究の一つを自分の物にしようとしていたんだ、
だから間違った数値のデータを渡してやったんだよ、結果は君の知っているとおりさ、
ろくにデータを検証しないで実験するから失敗したのさ」
「失敗ってまさかあの暴走事故?」
「その通りだ、アレで君が生み出される切っ掛けになったんだよ、感謝して欲しいものだな」
「あの技術はねえ、正しい数値で行えば必ず成功するという所まで完成していたんだよ。
尤も、金と時間がなかったのでまだ実験していなかったがね」
「あの暴走事故の研究内容は何だったの?」
「時間跳躍転送。君も知っているとおり、どんな魔法を使おうが、
どんな科学技術を使おうが死んだ人間は生き返らないし、時間は逆行出来ない。
だが、過去に存在したものを未来の世界に転送出来るとしたらどうする?
アルハザードその物をここに持って来られるとしたらどうする?それが一つ目の答えだ」
「一つ目って、まだあるの?」
「奴は人間兵器についても研究していてね、そのためにかなり多くの人間を人体実験に使用していたはずだ」
「ありがとう、それだけ聞ければ充分だわ」
そう言うと、さっさと帰ってしまったフェイトだった。
「充分っておい!これからが良い所なのに!こら、人の話を聞け~!」
最近は、ろくに取り調べもなく、誰も声を掛けてくれないのでもの凄く寂しかったスカさんなのだった。
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第9話 作家名:酔仙