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　　聡　「こんな・・・・苦しみを・・・・撫子ちゃんに・・・・与えていたのか・・・・ちくしょうが・・・・絶対ぇに・・・・ゆる・・・さね・・・！！！」

　　ギリギリと締め付けていく蛇怪。この状況下の中、グレンラガンはこの状況下こそが有利と言うコトを聡に伝える。

　　グレンラガン　『さ、聡・・・・この状況こそが・・・・チャンスだ！！！俺達には、ど、ドリルがあるんだぜ！！！』

　　聡はピンと来た。そして不敵にニヤける。

　　聡　「へへ・・・・締め付けた事・・・・後悔するぜ・・・・・ドリライズッッ！！！」

　　　　ズドォドォドォドォドォドドォドォギュウィウィウィウィウィウィンッッ！！！

　　グレンラガンのボディーから多数の鋭利なドリルが突き出る。それは容赦なく締め付けていた蛇怪の身体を貫通した。　　

　　蛇怪　「シャギャアアアアアアアア？？！」

　　各ドリルが高速で回転し、激烈なダメージを与え、蛇怪の断末魔の咆哮が響き渡る。

　　グレンラガン　『うおらああああああ！！！』

　　　　ギュギュギュギュギュギュギュギュギュヴァギュリュギィイイイイィイイイイッッ！！！

　　蛇怪　「シュギャリュリュギャララララガアア！！！」

　　そして、怪力で強引に締め付けていた蛇怪の身体を振りほどいた。

　　聡　「おらあああああああ！！！」

　　　　ドォダギャガアアアアアアアアアッッ！！！

　　両手で鷲掴み、地面に蛇怪の身体を叩きつける。すると、蛇怪も怒りのボルテージが上がったのか赤紫のオーラを発しながら空中に浮かぶ。禍々しい眼光をグレンラガンに睨みつける。だが、聡は動じる事無くグレンドリルを右手に発動させる。


　　　　　　　ＢＧＭ　♪　「燃え上がれ闘志　忌まわしき宿命を越えて」


　　聡　「やられる前にやってやんゼッッ！！！グレンドリルッッ！！！」

　　グレンラガン　『はああああああっっ！！！』

　　大型のドリルへと右手首が変形、高速回転を始める。だがその時、蛇怪の口から紫の火炎放射が放たれた。

　　　　ヴィギュァアアアアアアアアアッッ！！！　　

　　聡　「ぐおっ・・・・ヤロウッ！！！」

　　グレンラガン　『フンッ！！！』

　　前にアーム・ドリルを突き出すグレンラガン。蛇怪の火炎を回転するドリルが吸い込んでいく。偶然にも、ドリルに炎が纏われた。そのままドリルをかざしながら必殺技を敢行する。

　　聡　「いくぜ、グレンラガン！！！」　　

　　グレンラガン　『ああ！！俺のドリルが回って唸るっっ！！！』

　　纏われる炎に、グレンラガンのエネルギーの炎が加わる。　　

　　聡　「撫子ちゃんを守れと、唸り叫ぶ！！！」

　　ドリルの炎が聡の怒りを表すかのごとく猛る。

　　　　　ギュゴヴォガギュギイイィイイイイイィィィ・・・・

　　聡＆グレンラガン　『紅蓮必殺！！！ギガドリルッッ・・・ブレェエエエエエエエエェェェェイクッッッ！！！』

　　　　　ドォオオオオオオオンッッ！！！

　　グレンラガンの背部から波動エネルギーが空気砲のように撃ち出され、一気に蛇怪に向かってグレンドリルを突き出して突き進んだ。

　　　　　ズギュリュドドォドォドォドォギャガガガガガァアアアアアアッッッ！！！　　

　　蛇怪が、炎を纏ったグレンドリルに激しく粉砕された。グレンラガンは貫ききると、スライドしながら着地する。聡は、静かに呟くように決めの一言を言う。その直後、蛇怪は激しく爆発した。

　　聡　「・・・・スクリュー・エンドッ・・・・！！！」

　　　　　ヴァズギャディギャガアアアアアアアアアアアアンッッ！！！

　　この光景を眼にして、律はホッと胸を撫で下ろし、さやかは聡の知られざる力を目にした。そして、撫子は口を両手で押さえたまま、色々な意味で信じられないという気持ちで一杯でいた。

　　律　「まったく・・・・はらはらさせてくれるよ・・・。」

　　さやか　「すげー・・・・かなりやるじゃん！！」

　　撫子　「・・・・・すごい！！！」

　　律は撫子に顔を向け、自慢気に言って見せた。無論内心は聡を心配する気持ちで一杯だった。

　　律　「どうだ？私の自慢の弟は？」

　　撫子　「え？！」

　　律　「あ、えーと・・・・そのだな・・・・。」　　

　　突然の律の言葉に戸惑う撫子。律も勢いを余って言ってしまったことにあせった。だが、その後に撫子は恥かし気にゆっくりと喋り出した。

　　撫子　「・・・すごかったです・・・・それに・・・・こんな私の為に戦ってくれて、嬉かったです・・・みなさん、ありがとうございます。」

　　律　「そっか・・・それを聞いたらあいつもきっと喜ぶな。」

　　さやか　「礼には及ばないって・・・。」

　　撫子　「・・・・。」

　　三人は夜風に吹かれながら、月下に立つグレンラガンの勇士を見続けた。

　　戦闘に一応の一段落が着き、聡がラガンと共に駆け出して律とさやか、そして撫子の待つ廃神社へと走る。
　　
　　駆けつけると、既に三人は既に廃神社の入口付近に立っていた。律は腕組みし、さやかは頭の後ろで両手を組み、撫子は重ねた両手を胸元にあてて待っていた。

　　聡　「・・・意識が戻ったんだな！！」

　　ラガン　『ああ！！そのようだな！！！』

　　聡とラガンは二人の許まで来て止まる。

　　聡　「撫子ちゃん！！意識が戻ってよかった！！！」

　　撫子　「聡君・・・・見てたよ、戦ってくれているところ・・・。」

　　聡　「そ、そっか・・・。」

　　撫子　「本当にありがとう・・・！！もし、聡君がいなかったら今頃私は・・・！！」

　　聡　「撫子ちゃん・・・。」

　　その時、ラガンが余計な口を挟んだ。

　　ラガン　『さあ、抱きしめろ！！聡！！！』

　　さやか　(何言い出すの？？！こいつ！！！)

　　聡　「いいいい？？！」

　　撫子　「ふぇっ？？」

　　顔を真っ赤にする二人。律が石をぶつけてラガンにツッこんだ。

　　律　「あほったれいっっ！！！」

　　　　ゴン！

　　ラガン　『あたっ！！！』

　　撫子は、生まれて初めて見るラガンに不思議そうな視線を送る。

　　聡　「ったく、何言い出すんだよ？！！いきなりそんな展開になるわけないだろ！！！」

　　ラガン　『男は、いや、漢はだまって恋愛だ！！！恋を貫けえええええ聡ぃいいいい！！！』

　　聡　「わー！！わー！！わー！！」

　　撫子　「ええと・・・その・・・えーと・・・。」

　　顔を赤くして困り果ててしまう撫子。さやかも頭を抱えてあきれ果てる。とりあえず律がこの場を収めた。

　　さやか　(なにやってんだか・・・見てらんない・・・。)

　　律　「まったく・・・・聡！ラガン！！もうそろそろ警察とかが駆けつける頃だ。めんどくさい事になる前にこの場を離れるぞ。それに、撫子ちゃんを送ってってあげなきゃな！！」

　　聡＆ラガン　『はい・・・。』

　　律　「それじゃ、いこうか？二人とも！」

　　さやか　「そうですね。」

　　撫子　「は、はい！」