二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第69話

INDEX|2ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 

  聡 「ぶっちゃけ何がなんだかわかんねーケド、お前が撫子ちゃんを苦しめていたのは確かだ!!!それがどういうコトかってのを教えてやるっっ!!!俺の恋路に割って入ったコトを後悔させてやるぜ、ヘビ野朗っっ!!!俺が撫子ちゃんを守るッッ!!!」

  グレンラガン 『そうだっ!!!その勢いと度胸だ!!!聡ぃっっ!!!好きな子を守れぇ!!!』

  街中に聡とグレンラガンの声が鳴り響く。最後の余分な一言、二言を聞いた律が、撫子を抱えながら弟の恥じっぷりに突っ込む。さやかは二度に続くスーパーロボットとの遭遇に唖然をくらって佇んでいた。

  さやか 「・・・・。」

  律 「はぁ・・・・一言、二言余分だっつーの・・・恥ずかしいったらありゃしない・・・。」

  律の腕の中で気を失っている撫子。月明かりに照らされる彼女を見つめながら疑問符を交えて律が呟いた。

  律 「・・・・この子が聡の惚れた子か・・・・あいつにも春が来たんだな・・・それにしても、なんでこの子からあんなのが・・・・??!」

  再びグレンラガンに視線を向ける律。月下の中、ファイティングポーズで構えるグレンラガン。次の瞬間、二つの巨体が激突する。

  蛇怪が、先制攻撃に出る。牙をむき出してグレンラガンに襲い掛かる。だが、グレンラガンはかわす事無く、右の拳を蛇怪の頭部に打ち込む。

  蛇怪 「シャアアアアアアア!!!」

  聡 「おらあああああああ!!!」

  グレンラガン 『はぁあああああああ!!!』

    ドォゴガァアアアアンッッ!!! ズドォオオオオオオオンッッ!!!

  頭部を思いっきり殴られた蛇怪が、地面に叩きつけられた。グレンラガンはそのまま静止する。

  蛇怪 「シャギャアアアア!!!」

  再度体制を立て直し、噛みつきにかかる蛇怪。これに対し、グレンラガンはローキックを繰り出した。

  聡 「せやっ!!!」

  グレンラガン 『しゃっ・・・!!!』

    ズドォガァアアアアアアンッ!!!

  横へと吹っ飛ばされる蛇怪。怒り狂ったようにのたうちまわると、三度目の噛みつき攻撃を繰り出してきた。

  蛇怪 「シャギャギャッッ!!!」

  向かう頭部に向かってアッパーをブチかます。地面に墜ちる蛇怪の上半身。

  聡 「でりゃああっっ!!!」

  グレンラガン 『ふぅううううんっっ!!!』

    ドォゴォオオオオオオオンッッッ!!!

    ズドォオオオオオッッ!!  

  蛇怪が倒れ墜ちた場所に土煙が立ち込める。グレンラガンは、ガッツポーズで余裕を見せた。

  聡 「へっ・・・・BLWやデストリアンってのと比べりゃ、どうってことないぜ!!!」

  聡が余裕の笑みを浮かべたその時、蛇怪はゆっくりと鎌首を持ち上げる。眼が赤く光り、紫のオーラを宿し始めた。蛇怪は先ほどとは別物のようなスピードで襲い掛かって来る。

  蛇怪 「・・・・ギシャッッ!!!」

  聡 「な・・・!!?」

    ガブシャアンッ!!!

  左腕に噛みつく蛇怪。牙は、グレンラガンの特殊合金の腕をも貫通する。叫ぶ聡とグレンラガン。律が、悲痛な声で聡の名を叫ぶ。

  聡&グレンラガン 『ぐああああああああ!!!』

  律 「聡ぃ!!!」

  蛇怪は噛みついたままグレンラガンを持ち上げる。  

  グレンラガン 『ぐおおお・・・・!!!』

  そして後方に体をそらし、一気に前に起き上がってグレンラガンを離す。地面に叩きつけられる。

    ドォズガガドォオオオオッッッ!!!

  聡 「がああああ!!!」

  グレンラガン 『グホォオオッ・・・・!!!』

  蛇怪は開口しながら、高速で連続に噛みつき続ける。

    ガブシッ、ガシュン、ガガシュン、ガシュンッッ!! ガッシュンッッ!!

  グレンラガン 『ぐッ・・・・こいつッ・・・!!!』

  聡 「がぁ!!!」

  攻撃され続けるグレンラガン。撫子を膝枕したまま律は届く事のない叫びを上げる。

  さやか 「・・・・押されてるっ!!」

  律 「もう、やめてくれ!!!聡が、聡が苦しんでるじゃないかっっ!!!やめてくれっ!!!」

  律の叫び空しく、連続で噛みつき続ける蛇怪。だが、次の攻撃の際にグレンラガンが蛇怪の首を握り掴んだ。

    ガシィッッ!!!

  握り掴んだまま上体を起こすグレンラガン。蛇怪の身体が縦横無尽に暴れる。家屋が薙ぎ払われていく。起き上がると、握り掴んだままの蛇怪の頭を地面に叩きつけた。

  グレンラガン 『をぉおおおらああああああああ!!!』

    ギャドォガズガアアアアアアアアンッッ!!!

  土煙が舞い上がる中、再び勇ましく立つグレンラガン。蛇怪は一定時間失神した後、カッと眼を発光させて再び牙を向く。

  蛇怪 「シャアアアアア!!!」

  聡 「らぁああああっ!!!」

    ドォガァアアアアアアッッ!!!

  右の拳が再度蛇怪を吹っ飛ばす。地面に叩きつけられた蛇怪は、高速で地表を縦横無尽に這いずり回りはじめた。

    ズシュルルルルル・・・・

  グレンラガンを中心に旋回するかのように動き回る。家屋もなぎ倒され倒壊していく。

  次の瞬間、グレンラガンの背後を捉え、体ごと牙をむき出して飛び掛る。

    シュドォオオオン・・・・・ガギャアァッッ!!!

  グレンラガン 『くそっ・・・・!!!』  

  両腕をクロスさせてガードするグレンラガン。攻撃は続く。

  この光景を悲痛な想いで見守り続ける律の腕の中で撫子が意識を取り戻した。

  撫子 「ん・・・・。」

  ゆっくりと眼を開ける撫子。彼女の変化にさやかは直ぐに気づいた。

  さやか 「律さん、このコ・・・意識が戻った・・・!!」

  撫子 「あ・・・・あの・・・誰ですか??」

  律 「あ?ああ、聡の姉だ!!律ってんだ、よろしくな!!」

  さやか 「あ、あたしは、さやか!見てのとおり、魔法少女よ!」

  律 「・・・手短に言うとだな、あのヘビの化けもんに襲われていたあなたを聡のやつが助けたんだ。そんで、今聡がそいつと戦ってくれてるんだよ。」

  グレンラガンの方へと向く撫子。蛇怪の攻撃は続いている。

  撫子 「あれが・・・・聡君?!!」

  律 「ああ・・・アレに乗って戦ってる。もっとも姉の私は気が気じゃないけどな!!」

  撫子の脳裏に、琢磨達が言っていた事が浮かぶ。

  撫子 「あれが・・・・グレンラガン・・・??」

  やがて蛇怪はグレンラガンにとぐろを巻き、強烈なまでに締め付け始めた。

    ギギギギギギギギギ・・・・・グググググゥウウゥ・・・・

  聡 「ぐおおおおおっ・・・・!!!」

  グレンラガン 『ぐがあああ・・・・!!!』

  律 「あぁ・・・!!聡!!!」

  撫子 「聡君!!」

  さやか 「ああ、何やってるんだ!!」

  襲い掛かる苦痛。だが、ギリギリと締め付ければ締め付ける程に聡の怒りは震え立っていく。