必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第11話
第11話 動き出す巨悪
午後3時、教会はお茶の時間である。
「カリム様、今日はカモミールティーにしてみました」
「良い香りです、お茶の入れ方が随分上手くなりましたね、オットー」
「ありがとうございます」
そう、海上保護施設を出たセイン、オットー、ディードの3名は教会に引き取られていた。
これからは教会騎士として、シスターとして生きる道を選んだのだ。
でもまさか裏稼業までさせられるとは思っても見なかった。
「下がって良いですよ」
今日ははやてにシグナムも呼ばれていた。
ついで言うならヴェロッサもいる。
楽しい会話が続く内、何時しか話が変な方向にずれていく。
「私たち教会騎士は結婚が許されていませんが、はやては出来るのだからそろそろ考えなさい」
「結婚言われてもなぁ、まだ考えても居ないし、するとしても相当出来た人でないとアカンわぁ、うちは小姑みたいなのがいっぱいおるから」
「あら、ってことはお婿さんですか?そこに、良い候補がいますよ」
「ね、義姉さん、やめてよ」
「あら、私がしっかり教育してあげるわよ、婿殿」
「シャッハさん、それは止めて下さい」
「これ婿殿!」
どっと笑いが起きる。
「冗談はこの辺にして本題や、ロッサ、まだ研究施設は見つからんの?」
「まだ手掛かりさえ掴めない、せめてオッペンハイマー=クレーテンの死体を調べられれば情報を引き出す事が出来たかも知れないけれど……
死体は奴らが回収してしまったし、すぐに処分されてしまって手の打ちようがなかったよ」
「彼の部下は?」
「部下は今のところガードが堅くてねえ、簡単には調べられないよ。
おまけに本部ビルのAMFバリアの内側は完全なAMF空間にされてしまって、デバイスの持ち込みも厳しく制限されているし、魔法を使う事さえ出来ない始末さ、オッペンハイマー=クレーテンが死んだ事で相当に警戒されている様だ」
「うーん、随分動きづらくなったなぁ」
午後3時、教会はお茶の時間である。
「カリム様、今日はカモミールティーにしてみました」
「良い香りです、お茶の入れ方が随分上手くなりましたね、オットー」
「ありがとうございます」
そう、海上保護施設を出たセイン、オットー、ディードの3名は教会に引き取られていた。
これからは教会騎士として、シスターとして生きる道を選んだのだ。
でもまさか裏稼業までさせられるとは思っても見なかった。
「下がって良いですよ」
今日ははやてにシグナムも呼ばれていた。
ついで言うならヴェロッサもいる。
楽しい会話が続く内、何時しか話が変な方向にずれていく。
「私たち教会騎士は結婚が許されていませんが、はやては出来るのだからそろそろ考えなさい」
「結婚言われてもなぁ、まだ考えても居ないし、するとしても相当出来た人でないとアカンわぁ、うちは小姑みたいなのがいっぱいおるから」
「あら、ってことはお婿さんですか?そこに、良い候補がいますよ」
「ね、義姉さん、やめてよ」
「あら、私がしっかり教育してあげるわよ、婿殿」
「シャッハさん、それは止めて下さい」
「これ婿殿!」
どっと笑いが起きる。
「冗談はこの辺にして本題や、ロッサ、まだ研究施設は見つからんの?」
「まだ手掛かりさえ掴めない、せめてオッペンハイマー=クレーテンの死体を調べられれば情報を引き出す事が出来たかも知れないけれど……
死体は奴らが回収してしまったし、すぐに処分されてしまって手の打ちようがなかったよ」
「彼の部下は?」
「部下は今のところガードが堅くてねえ、簡単には調べられないよ。
おまけに本部ビルのAMFバリアの内側は完全なAMF空間にされてしまって、デバイスの持ち込みも厳しく制限されているし、魔法を使う事さえ出来ない始末さ、オッペンハイマー=クレーテンが死んだ事で相当に警戒されている様だ」
「うーん、随分動きづらくなったなぁ」
作品名:必殺仕事人 in ヴォルケンリッター 第11話 作家名:酔仙