機動星戦記ガンダムB 第一話「開始」
という、レオナの声が聞こえた。
声を出そうとすると、安全装置が働いてパックを膨らませた。衝撃が起こり、顔にパックを突っ込む形になる。
「・・・・・がっ!!」
顔を戻そうとしても、まるで頭を押さえつけられているかのように上がらない。
それもそのはずだった。
降ってきたドクロは絶え間なくペイントを発射し、パルプーバはセシルを盾にして攻撃を防いでいる。機体を尋常ではないほどの衝撃が襲う。安全装置がなければ、どこかに頭をぶつけて、ヘルメットごしでも怪我していただろう。
『手荒な真似して、ハッ、すまんな』
言葉の間に笑いを挟ませて、レオナがバーニアのエンジンをかけた。火を噴いて、セシルを盾にしたまま突っ込む。
ドクロはなおも撃ち続けているが、すべてセシルに直撃していた。
パルプーバがセシルを蹴り、撃ち続けていたドクロが一瞬硬直した。
その隙にパルプーバが引き金を引いて、ペイント弾がドクロのメインカメラ、頭部に当たった。
『さて、抵抗はよせ。今度はコックピットを狙うぞ』
決めセリフを吐いたレオナに、ドクロはまだ銃の引き金を引いた。
とっさにパルプーバのダミーを出して盾にする。
『メインカメラをやられただけだ!!』
叫んだ。ドクロの猛攻は続くと思われた。しかし、カチッ、という軽い音がして、戦いは幕を閉じる。
弾丸の装填をしようと手を動かしたところを狙い撃ちされた。あっさりと、特に面白みもなく、だ。
致命的な隙を狙われたが、必然でもあった。あれだけ連射していれば、弾も切れるだろう。
赤いペイントがドクロのコックピットに命中し、観念したように停止した。
「なんでこうも負けるんだよ、ちくしょう!」
セシルがハッチを殴りつけた。
作品名:機動星戦記ガンダムB 第一話「開始」 作家名:だんだん