ビジネス・チャンス
作品の再録にあたって、後書き及び解説という名の言い訳。
・これを書き上げるまで、ルートヴィッヒの公式イラストがあるのを知りませんでした。
(ご存じない方のために説明しますと、肩にドラゴンらしきものを乗せた、結構な男前さんです。※参照『ロマンシング サ・ガ大全集』)
で、なんとなくこの作品では、容貌は『ツヴァイク公爵』、全体の雰囲気はミカエルのイメージで書きました。
(ツヴァイク公イラストもご存じない方のために説明しますと、カイゼル髭にかぼちゃパンツの濃ゆ〜いおじ様。※同じく参照『ロマンシング サ・ガ大全集』)
文中、ルートヴィッヒの説明表現に“濃厚”と出てくるのはその為です。
ミカエル寄りで書いてよかった……。
・この作品を書こうと思ったきっかけは、ピドナの新市街において、ルートヴィッヒを悪く言う者がいなかったことから。恐怖政治や財力のばら撒き、何らかの洗脳など、理由は色々考えられますが、もしも、ルートヴィッヒが主人公サイドから思うより善人であったら? という発想からです。
・文中に出てくる、クレメンスが王に推挙しようとしていた文官の存在はオリジナルです。
周りがどう思おうと、クレメンス本人は王になるつもりはなかった、の方が清廉かな〜という感じで。
・ま、ここにも色々書きましたが、作品最後でトーマスが疑問を抱いたように、全部ルートヴィッヒの作り話かもしれず、真偽の判断は読者の方にお任せということで。